「硯」を含む小説

生粋の中二病を患う琴野辺硯は異世界に転生した。 転生。普通なら驚きそうなシチュエーション。 しかし、硯はこの瞬間が来るのを待ち望んでいた。 なので無問題。 (ククク……待ってい…

作家仲間と1時間で短編を書こうという企画で書いた作品です。 2000字程度ですぐ読めます。いい出来だと思ったのでほめてくれると嬉しいですｗ

夜ごと墨を擦るたび、彼女は涙を流す―― 硯に宿る女・綾女と、書家・宗太郎の魂が交錯する幻想譚。 墨と筆、魂と記憶が織りなす、静かで妖しい儚い記憶。 綾女の涙が尽きるとき、…

呪術師。それは災厄を退け、人知れず民の安永を守る者。 現代の呪術師界を仕切る四大大家『四季咲《しきざき》』が一角、不香《ふきょう》家。「万物を不活性化する」という呪術特性を持つ…

東京都心にある群星学園。妖術、道術、魔術。古今東西の「術」を総合的に扱い近代国家建設に資する人材を育成することを目的として設立された学園は、科学技術の発達とともにその役割を変えつ…

あの夢を見たのは、これで9回目だった。 玻麗宮廷書庫室書庫長、螢架呈舜は、人生の節目に必ずとある『夢』を見る。 ※商業出版された『宮廷書庫長の御意見帳(著：硯朱華／富士見…

　高校一年生の少女、田丸硯は水墨画が大好きで深津茂先生という有名な水墨画の先生に水墨画を子供のころから習っていた。そんな深津先生には硯と同い年の水墨画の天才の少年、深津墨という一…

この国は古より『四季咲』と呼ばれる四つの呪術大家によって守られてきた。 その一角、封印師の一族・不香家は、とある強大な禍神を封じている。 当主に一子相伝で伝わる封術をしてで…

つれづれなるままに、日ぐらし(？)、硯(じゃなくてスマートフォン)に向かひて、心にうつりゆくよしなしことを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 折角なので…

玻麗国(はれいこく)、王宮外朝。 『学寮』と呼ばれる未来の官吏を養成する国家教育機関には、ある特殊な学び舎が置かれていた。 その名は祓魔寮。己の霊力を以って魔を祓う呪術師と、…

玻麗国宮廷書庫室。 宮城内で生み出された書類から資料、市井で流通する貴書珍本までもが集まる書庫室では、『書』に狂った趣味人書庫長・呈舜(ていしゅん)と彼の唯一の部下にしてお目付け…

とある日の日記。 徒然なるままに日暮らし、硯に向いて、、、。 本当に理解できないことが不惑近くでも発生する、というかしてしまった、という身近などこにでもいる会社員の日記。 …

保元の乱により、四国に流された崇徳上皇と、北面の武士から出家して仏の道に進んだ西行との時空を超えた架空対談。二人は、歌の世界ではお互いを認知していた。そして、崇徳の母親である待賢…

つらつらと。 昔だったら筆と硯と紙を用意して夜中に考え事をしたためる。でも今の私はスマートフォンで、疎遠になった元友へ。なんだかんだと意見を求める。もう、朝の5時になる……

糸馬国の殿様綾部治雅は、臣下の硯実近に背かれて命を落とす。 実近は治雅の一人息子である静千代に賞金をかけ、その行方を追う。 だが静千代はすでに殺され、生首となっていた。 野盗団の…

雪がふりだした寒空の下でバス停のベンチで八多谷和貴は抱き合う体勢の恋人の葉月硯を制しようとするがキスをされる。 互いが互いを依存しあういちゃいちゃカップルの高校生活。

第三十四回文学フリマ東京にて、会場限定シークレット本として配布した短編詰め合わせセットです。 商業著書『宮廷書庫長の御意見帳(著：硯朱華)』の番外編になります。 【宮廷書庫…

　炎上目的なのか本気なのかわからない「創作論」の押し付けにうんざりしたので、自分のペースで自分なりの創作の在り方を見直してみました。 　楽しく好き勝手に創作しているだけの意識低い…

　重田硯司（78）は紛うことなく、おじいちゃんである。 　真っ白な空間で、私は彼に新たな生を与えた。 　いわゆる転生だ。 　で、なんでこの人はまた転生しに帰ってきてるわけ！？ …