「拾遺」を含む小説

哀縁忌縁、奇々怪々、寄りて縁るのは、厄なる怪の困りごと。厄怪事に苦しむならば、言の葉に乗せて呼んでみろ。誰が呼んだか、妖しの娘。その名は、すなわち『おぼろのことり』はてさて今宵の…

■アルファポリス様で書籍化された事に伴い、公開停止部分がございます。申し訳ありませんがよろしくお願いします■ 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移する…

『ひっそり静かに生きていきたい』本編が完結したので、おまけとして描かれたお話を時系列を整理した上でまとめました。

歴史好きの下級役人は、ひょんなことから歴史書を編纂する仕事を任される。 それは国の歴史を時に大きく、時に細かく、語り直すことだった。

平安時代、御堂関白こと藤原道長が生きていた時代、道長四天王の一人、平井保昌はある想いを抱き、悩んでいた。宮中で見かけた和泉式部のことが気になって仕方なかったのだ。保昌は式部に「恋…

魔法使いアカリが各地で旅した時のエピソードの一つ。 砂漠の国セルイーラ。 そこでアカリの夢枕に立った初代王は、こう言った。 「悪夢に落ちる前に、どうかこの地を救ってくれ」 …

人目を引く為の大袈裟なタイトル＆キャッチコピー、参考文献不明のエッセイ、天照＝卑弥呼説、騎馬民族説、九州王朝説、王朝交代説etc……書籍でもネットでもカクヨムでもトンデモ情報溢れ…

「novel首塚」企画の参加作品です。 青い髪に無精髭、派手な柄シャツに左耳にのみ揺れる大きな金魚のピアス。凶悪な眼光。強い見た目の怪しい叔父さんこと御剣弥命(みつるぎみこと)…

気まぐれに現れては去っていくレンタル霊媒師が、行く先々で出会った人や怪異の短話集。 きっと彼は覚えてない話の数々。 ◆レンタル霊媒師シリーズのスピンオフですが、どこからでも読め…

私は半世紀近く詩を書いて来ました。詩集を５冊出しました。私の詩帖から詩集に載せなかった作品、第５詩集以後に書いた作品を紹介していきます。 私が生きた世界が私に書かせた詩。生きる…

『遠く、かぎろひの立つ』 https://kakuyomu.jp/works/16817330660435601142 SS集。 紗世以外の人物にフォーカスした時系列断片的なお…

あるいは、意識を子孫に継承できる変異体であったからだろうか。 あるいは、私が人間の脳みそだけを好んで喰っていたからだろうか。 とにかくいつの日からか、死んだ人間の記憶を見るこ…

夏休み、地元で話題の未確認生物を探しに赴いた先で、私たちは彼女に出会った。 天野穂葉(あまの ほのは)。 神と鬼の間に生まれた訳あり娘。 これは、どこか懐かしい町を舞台に、彼…

「毛羽毛現」 毛羽毛現は惣身に毛生ひたる事毛女のごとくなればかくいふか。 或は 希有希見とかきて、ある事まれに、見る事まれなればなりとぞ。 鳥山石燕『今昔百鬼拾遺 雨之巻』

終末が訪れ世界が荒野と化した、昭和二十Ｘ年。 サンドワアムに囲まれた東京都青梅市の寒村で、事件は起こった。 祠の中から消えた御神体。残虐な連続殺人。祟りを叫ぶ村人。 正直、村の外…

長安道理、後漢書東海王船傳田連年不大出満所中、、、 というのがある。 東海王の船氏と傳田連なのか、 東海王船の傳田連なのか、 田連という意味も中国語であるらしいが、ここで…

ミュステリオンの短編集です

塔以外のセフィ系こぼれ話。

いつの時か、人の世を救うとされる菩薩さまの御噺がございます。 これはその菩薩さまの兄弟弟子、阿逸多（あじた）と云ふ者の物語。 （宇治拾遺物語、今昔物語、芥川龍之介著「孔雀…