「平安文学」を含む小説

時は平安時代、当帝の甥っ子の兵部卿宮は、按察使大納言妾腹の子で、母亡き後ひなびた山里で暮らす姫君と愛し合う仲となる。が、なかなか逢えない二人にトラブルが次々と――。 ◆登場人物…

犬が人の雑談を面白がってっ聞いていて、それを書き留め続けるうちに出来上がった本のようなもの… （文章に自信がないので不定期更新）

都立高校に通う高校２年生・小野笑は、国語教師・逆井の授業で出会った一首の和歌から、見知らぬ古の世界に迷い込む。 それは、ただの一首の和歌か。それとも語り継がれる物語なのか――。 …

清徳3年、宮中の節会で、紀友房は幼馴染の陰陽師・賀茂晴成から恋文の代筆を頼まれる。気軽に引き受ける友房だが、晴成の恋の相手を知らぬまま、嫉妬が心を乱す。晴成の秘めた想いは、陰陽の…

母の文才は継がなかった。 父の謀才も継がなかった。 ただ、不用意な言葉が己の首を絞めることだけはわかっていた。 (以上抜粋)

久安六年、六条内膳のもとに、南宋の商人、天竺の西方より齎されたとて、迦哈（カハ）なる薬種を持ち来たれり。ショートショート。 ※文語や現代語訳が怪しいです

【耳島の花姫（元花谷詩那里：はなやしなり）は物語のヒロインにして中心人物であるが、生粋の陰キャでいじめられっ子であった。社会不適合的側面を持っており、学校と言う名の社会の中で友人…

世界は面白いで溢れている。かつての平安貴族が春の日の明け方や夏の夜、秋の夕暮れに趣を見出したように。彼らは日々の業務をこなしつつ、現代よりはるかに少ない娯楽を無理やり見出して暇を…

洛中を訪れたマリー・アントワネットについての記録です。 *1 本文中に登場する文献は全て架空のものです。

平安王朝末期。 都は物質的、精神的な頽廃を辿っており、王朝を整備していた律令は形骸化していた。そうした世情の中、二条通りに面した辻で怠惰を享受する放免何某は、自己の将来に黙々と悩…

「予が目下執筆中の長篇小説の素材のひとつ、ゴルゴーン姉妹のメドゥーサが平安朝に訪れた事を記した史料の一部である」

［あらすじ］ ・荒廃した都で起きた一件の事故は、被疑者の一人に正義と倫理を巡る葛藤を抱かせた。 ［特徴］ ・2,000字に満たない掌篇小説です。

転生したら、源氏物語の光源氏の妹だった。 早急に降嫁しなければ詰む。 と奮闘する、源氏物語オタクによる、元源氏物語オタクが主人公の物語。 受験やテストででる漢字にはルビふってま…

源氏物語は一番おいしいところ書いてなくないですか？　藤壺女御と光源氏が初めて結ばれたときのエピソード。桐壺の巻と帚木の巻の間だから、だいたい光源氏が十六歳くらいの頃の話なんですけ…

時は平安。 あの「かぐや姫」の娘として生まれた、ひとりの少女のお話。

時は平安――左大臣の一の姫・彰子（あきこ）は、父・道長の命令で今上帝の女御となる。顔も知らない夫となった人に焦がれる彰子だが、既に帝には、定子（さだこ）という最愛の中宮がいた。 …

源氏物語の翻訳です。自分なりに意訳を交え、平安時代の方には言わずもがなのことで分かりきったことだっただろうけれど、現代人には分からない(貴族に仕える貴族は役職をもらうため必死だっ…

中宮定子の短い人生と、定子を傍で仰ぎ見た清少納言の美しく明るく幸せだった日々。そして『枕草子』にはあえて書かなかった舞台裏のどろどろとした世界。平安時代の貴族たちって、イケメンで…

これは今より遥か昔の、とある男の物語である。 芥川龍之介に影響をうけて昔書いた物語です。

【令和元年記念作品】 大学に入ってから初めての投稿となります。京都の大学に入ってゴールデンウイーク中に自転車で様々な史跡などを周り、歴史小説を書いてみたいと思い、本作を書きました…