「山 異形」を含む小説

二〇〇〇年代。平成中期。日本のとある場所の話だ。 山背渚は家のしきたりにより、祠の封印強化をしに来た。しかし、やって来た時に祠は破壊されていた。封じられていた妖怪は異形の龍に貪り…

魔法少女、それは愛の残像。 魔法少女、それは厄災の残渣。 貴方の眼で見て、そして感じてください。 これは、魔法少女たちが世界を救う物語。 服用上の注意： 本作は、あくまでも児…

人里離れた幽世の山奥に、一人の陰陽師がいた。 名は波金（ばきん）。 左目に異形の義眼を宿し、世の理から外れた存在として、 庵で孤独に暮らしている。 ある日、彼の庵を訪れたのは、…

【カクヨムコン11参加作品】 大剣豪の娘でありながら、剣術の才能がないと父に見放された主人公、イオリ。 彼女は齢十七のうら若き乙女でありながら、父を見返すために日々剣の修行に励…

――「黄金の眼を持つ怪物」に、少年は理性を奪われた。 まだ"人"と"それ以外"の境界が近かった時代。山奥深く、世間から隔絶された集落。 少年・太一は、自由を求めて一人登った山で…

山で遭難した田中は、毛むくじゃらの男（サギヌマ）と出会った。サギヌマに助けられ、彼の住む集落で出されたご馳走に魅了されていく。 「こんなに旨いものが世の中にあったなんて」 不思議…

大学生の井之上円は、ツーリングで立ち寄った山で、山女様という妖怪にとり憑かれてしまった。 彼女は凶兆を知らせ憑いた者を助けるが、彼女自体が災禍を引き寄せる性質も持っていた。 円は…

――この世界には公にされていない危険な事実が山ほど隠れている。 覚醒者（ウェイカー）と呼ばれる超能力者。 流浪者（ワンダラー）と呼ばれる人から異形へ変貌していく存在。 それら…

見知らぬ荒野で異形の魔物に襲われる中、竹内巧（たけうちたくみ）は封印されていた自身の記憶と能力を思い出す。彼は戸籍を持たない幻の民「サンカ」の末裔であり、秘密結社「隠密族（シノガ…

妖を引き寄せる体質の少女は二人の兄とともに妖払いとして妖から人々を守っていた。いつものように国から依頼を受けて「黒蛇」と呼ばれる妖が巣食う山へ妖退治に赴いたのだが、その山では何や…

秋の山へ紅葉狩りに訪れた恋人同士の佑真と遥は、倦怠期を迎えながらも共に時間を過ごそうとする。予想外の初雪によって道に迷った二人は、山中の洞窟で一夜を過ごすことになるが、そこで出会…

この物語は、ひとりの獣の、静かなる生の記録です。 山犬と狼の混血として生まれ、異形ゆえに疎まれた存在「豺狼」。 いつの世も、禍々しい姿の獣は誰からも恐れられ、誰にも愛されることな…

「山中の渓流にて魚をとるに、多くは片目の魚なり。そのわけを知らず。」 　　　　　 ――柳田國男『遠野物語』から引用。 崩壊し、灰色に染まった世界で目覚めた少女「あたし」。過去の記…

＜あらすじ＞ 帝都アヴァロンに古代の悪魔が目覚めた。禁断の力を使い他国を侵攻する母国を止める為、マーラは反乱軍を率いて戦っている。まだまだ強大な帝国軍の前では小さな力でしかないマ…

霊感体質の女子高生・小野瀬藍は、叔父の隆之と共に恐山を訪れる。しかし、山の不気味な気配は彼女の血に潜む「穢れ」を呼び覚ます。鳥居の影が九尾を翻し、隆之の右目が狐狸のように変容する…

　アリスは言った。 「他人に訊くことじゃねえだろ」 　アリスは言った。 「かわいそうに……わたくしだけがあなたを救ってあげられる」 　アリスは言った。 「だがそれも、きみの『…

　怪物と死者が跋扈する時代。ある少女は海辺で自由を夢見て暮らしていた。母からアメリカの存在を聞かされた少女は、海を渡る決意を固める。事故で顔を焼かれ包帯で覆われた彼女は、母からク…

田舎のとある村で、一本角の灰色の小鬼、黒朗は、今日も人間相手に薬を売ろうと座り込んでいた。 その側には、危険な鬼を見張るよう村長に命じられた、引きこもりのぐうたら人間な青柳が寝っ…

「僕」は学会に出向くため、異形が出ると噂のある山を越えようとする。しかしその最中、季節外れの吹雪に見舞われ、さまよった挙句に山小屋に辿り着いた。そこにはフィオルという老人がいて―…

高い高い、空のさらに上まで突き抜けた山の、その麓。 人ならざる姿を持つ異形の墓守はある日、朽ちた墓石の間に、在るはずのない人の姿を見つけました。 2022.5.11／魔法のiら…