「宛先のない手紙」を含む小説

図書館で働いていたユズは、火事の夜を境に、記録がすべてを決める異世界の「書記院」に目を覚ます。任されたのは、戦で名を呼ばれなかった兵士、宛先のない手紙、外から落ちてきた子どもたち…

妹の死から数ヶ月。 良家に嫁ぐことが決まったアウラは、妹の部屋を再び訪れる。 そこで見つけたのは一通の宛名のない封筒だった。 チャッピーに感想を聞いたところ、「静かな痛み」が残…

「宛先は『螺旋階段の上』――地図にも載らないその住所を目指し、郵便配達人は階段を登る。 踊り場には屋台の老人や靴職人、宙吊りのカフェ、学者たちの議論…奇妙な出会いが続くたび封筒は…

魔女・アンバーは相棒の人型自立機械・ジィナとともに、宛先のない手紙の受取人を探し出す魔法を操る手紙屋だ。 『イカイ』からの侵略を受けて荒廃したセカイで魔女が送り、贈り、葬送り届け…

天使が手紙の配達をする郵便局《白色郵便》に勤める、ある天使の物語。 戦時中の自国で勤務中、宛先のない手紙を受理してしまう。中身が見れない制約のなか、様々な人々と出会いながら宛先を…

魔女・アンバーは相棒の人型自立機械・ジィナとともに、宛先のない手紙の受取人を探し出す魔法を操る手紙屋だ。 街から町に移動できるのは、手紙を運ぶときだけ。 『イカイ』からの侵略を受…

交わされることのなかった父と子の手紙

その町にはいつも手紙を書いている男がいた。シャツの胸ポケットにペンをさし、腹に巻いたはらまきに便箋を潜ませた男が。 しかし、男の出した手紙は、翌日の朝に返ってきてしまう。それもそ…