「ジェンダー」を含む小説

注意 　この物語は実在の人物・団体・事件とは関係ありません。 　全6章です。 　なお、劇中で死者は出ません。 　「追放もの」についての推測や意見から、作者なりの答えを出しまし…

「私」のじりじり消えない色んな話。 生きてるだけで色々あるんだから、少しぐらい落ち着かせてくれても良くないか？

古典の教師・鈴木 葵に向かって男子が冗談で質問した「結婚してるんですか？」に対して、彼女は思いもよらぬ理由を答える。生徒それぞれの心に残る、先生の『作り話』とは── ※第二回遼遠…

イギリスでそれなりに人気があった日本人スリーピースロックバンド。 ジコチュウでよく言えば情熱的なリーダー的存在レイ、クオーターでイケメンでバンドのMC的存在のショウ、唯一の女の子…

私の、性同一性障害のことを中心に、精神科での入院生活やジェンダークリニックでのカウンセリング、髭脱毛や買い物など、どう生活しているのかを綴ります。note、アメブロ、小説家になろ…

女性である事への悩みを抑えて生きる少女と、可愛い洋服へ憧れを隠して生きる少年。 そんな二人が出会って恋に落ちるその日迄、別々の人生を歩く群像劇。 あだ名はひだり。背は高くスポー…

都会で働く佐藤祐樹は、恋人との関係に安定を感じながらも、どこか満たされない日々を過ごしていた。 ある日、ふと立ち寄った美容室で出会った中性的な美容師。その指先の温度と静かな声が、…

大和まほろば高校三年生・久米香月（くめ かずき）は、ゲイとしての自分の気持ちをクラス副担任・縄手章畝（なわて あきや）に告げる。しかし、縄手の婚約者・斎部優耳（いんべ ゆさと）か…

妊娠も陣痛もない世界で、子どもは「ガラスのゆりかご」で十日間育てられ、完全に整った乳児として配達されるのが当たり前になった。 身体は傷つかない。キャリアも中断しない。 しかし、「…

〈前編〉 人間は（多数の人が）女か男である。 自分は女性なので、恋愛小説（にも限らないが）を読んでいて、女の人ってこのシュチュでこういうこと言わないよね？ と同時に、男の人な…

高校1年生の主人公、神崎 瑠衣(かんざき るい)はあるふたつの問題に悩まされている。ひとつは自分はXジェンダーであること。もうひとつは自分がHSPであること。性別の価値観が合わな…

その年齢、その境遇、その状況にしか感じられない、一瞬一瞬の感情を、大切にしたいと思っています。今読み返せば少し羞恥を感じるものも、当時の筆者にとってはきっと大切な感情でした。だか…

※この作品には『ジェンダーチョイス』では語られなかった真実が含まれます。 生まれる前の世界で「右です」を練習していたわたしは、光の世界を“いいところ”にするために、ある仕組みを…

雲の上で“性別”を選んで生まれてくる子どもたち。 本来「女」を選ぶはずだったぼくは、押されて別の道へ落ちてしまう。 やがて母の期待と愛を聞きながら、“選び損ねた運命”と向き合う物…

　瀬川初音には、かつてリリという親友がいた。 　孤独であった初音に対して快活だったリリは初音に手を差し伸ばし、リリと過ごす楽しい時間が初音の鬱屈とした心を溶かしていった。 　いつ…

　結婚五年目。 　川村達也と彩花は、完全な倦怠期に陥っていた。 　深夜まで働く夫、一人家事をこなす妻。会話はほとんどなく、離婚の二文字がちらつき始めていた。 　そんなある朝…

クイアは鳥の鳴き声。餌を求めるときの合図・

人生に絶望した中年男が手に入れたのは、他者と人格を入れ替える黒い指輪――。 美しく若い女性になることに執着し、男は次々と他人の人生を奪いながら、快楽と支配、復讐の果てを彷徨ってゆ…

目の前の人物に問いかける。性別とは、色とは、私は醜いのか。性別も色も美醜も判らない人物に問いかける。