「#風鈴」を含む小説

　●あらすじです。ネタバレですので以下を読まれないことを推奨します。 　可愛がられっ子の男子高校生主人公、朱音公春(あかねきみはる)はいつも学園で不良少年マークを頭とする可愛が…

100％手書き。 【5分以内で読めるショートショート】 季夏の夕暮れの海が見える旅館の出来事。 大学男性のシュウは個室にてふと窓を覗き、風鈴や波音に混ざり歌声が聴こえることにき…

山村に引きこもっていた兄が自殺し、その足跡を追う弟は、自殺の理由を探し求めるうち、狂気の中に迷い込んでしまう。 ☆コメント欄には、どうぞ忌憚なく本音をお書きください。

小学校五年生の薫は夏、父に連れられ、田舎町の祖父母の家にやってきた。 初めは風鈴が涼やかに鳴る風通しのいい部屋で読書をしていたが、 遅れてやって来た従弟の少年、翔太により外へ連れ…

感情を表に出せなくなるのは大人になった証拠かも……

放課後、誰もいない廊下でふと聞こえた風鈴の音。 それは、もうこの世にいない“彼女”の声だった。 いつからか曖昧になっていった記憶、繰り返す日常、そして“いなくなった”友達。 彼女…

白い猫がいた。どこかの家の軒先から風鈴の音がする。アスファルトが強い日差しに晒されていた。遠くに逃げていった猫がぼやけていくのを女は見ていた。

小樽の街に吹く風に導かれ、ガラス工芸の道へ進んだ早瀬ささら。 師匠の工房で出会ったのは、氷のように涼やかな切子を生み出す才能を持つ青年、氷室晶だった。 言葉を交わすことは少なく…

『宛先は空白のまま』——夜の掲示板の白紙に五本線。風鈴が五回鳴る夜だけ、竜と配達員は“縁”をそっと貼り替える。小さな代償と前進の物語。1話完結の連作短編、まずは004→009の順…

忘れられた声を拾い上げ、名もなき存在に“名前”を与える少女の記録——それは、消滅か救済か

中学時代の恩師、日笠惣助の訃報を受け、葬儀に参列するべく故郷を訪れた葡萄染姉弟。久しぶりに故郷を訪れるが、苦い思い出の多い故郷に二人は首を振る。そして、二人が密かに抱いた不吉な予…

　通り雨の匂いが好きだった。気圧配置を読むのが仕事で、締切に追われるのが人生だった。天城蓮として目覚めた異世界で、俺は《風読》を授かる。視界に等圧線と魔力線が二重に浮かび、渦（う…

王都アルクレアの地下で、少年リオは千年分の聖遺物を記録していた。鑑定も強化もできない彼は、ただ“正しく保つ”だけの管理人。しかし宰相の汚職を隠すため、全ての不具合はリオの怠慢とさ…

春の丘で出会った日傘の少女リリィ。 十年に一度だけ咲く風鈴草を待ちながら 彼女と一緒に見る約束をする。 笑って、拗ねて、そして時々の涙。 影に寄り添い、風から守る。 約…

お題サークル、テーマ「風」で書きました。 過去を振り返るイメージで、あえて季節が過ぎた風鈴をメインに、「大人あるあるの歳だけ重ねた日常ノスタルジー」を描きたくてチャレンジ。 めっ…