「怪談、 ミステリー」を含む小説

██大学文学部史学科４年の川野辺鈴夏が、卒論のために行ったフィールドワークの記録です

華やかな人気料理研究家が、SNSに投稿した、一つの、美しい嘘。 それが、やがて、無数の匿名の悪意を呼び寄せ逃れようのない超自然的な恐怖へと変貌していく。 これは現代社会の闇「…

平凡な女子高生、森崎遥。 ある夕食から、彼女の日常は音もなく崩壊を始める。 胃を蝕む異質な感覚、肉を食い破る悪夢のような幻覚。 医者も家族も理解できない苦しみの中、遥は学園の怪談…

街の片隅の寂れたゲームセンター。そこに一台だけ残された古い格闘ゲーム。 主人公は、そのゲームにだけ現れる謎の「黒いキャラクター」に魅入られていく。 しかし、そのキャラクターを選ぶ…

それは、いつの間にかそこにある。 人混みの中でも、人気のない路地でも、古びたバス停でも──必ずひとりの傍らに立っている。 濡れていない地面に、ただ一つだけ残る水の輪。 紙切れに書…

はじめに：本書について 本書は、編者の元に届けられた一冊の調査ファイルをもとに編集・構成されたものである。 ファイルは、故・〈高橋健二〉氏（元図書館職員）によって収集・記録さ…

[ThreadStory] 誰もいないオフィスの13階 スピンオフシリーズ第1弾。 新入社員・大川 由紀は入社当日、13階に案内される。 そこで自分の名前が載った社員リストを見つ…

「怒らない子育て」を実践する、理想的な父親。 しかし、彼の息子は、夜な夜な、部屋の隅に立つ「黒い人」に怯え始める。父親が、息子への「怒り」を、理性で抑え込むたびに、その黒い影は、…

10年ほど前に配信された、あるネット記事を覚えていますか？ 僕なりの考察をまとめてみたので、よければご覧ください。

自己肯定感低めの主人公が、イケメン金髪でオカルト愛好家でやや横暴な先輩と心霊調査をする内に図太くなっていく話。心霊/オカルト/民俗学を中心に、要素ごった煮のホラーミステリーin工…

メンズエステで、心を込めずに施術をこなす、一人のセラピスト。 しかし、ある日から、彼女の手は、次第に、その感覚を失っていく。そして、代わりに、客たちの、満たされぬ欲望の澱だけを、…

基本は１話完結の短いものを、とりとめもなく、思いつくままに。 １話３分程度です。 最後は全体の纏めとなるお話で終える形を目指しています。 ぜひご一読くださいませ。 ※ところどこ…

オレは、オマエを拉致監禁してやった。これから10年でも、20年でも、ここで監禁してやる！二度と、この家から出れると思うなよ！

限定品を買い占め、利益を上げる転売ヤー。彼にとって、商品は、ただの数字でしかなかった。 しかし、彼が溜め込んだ商品の山から、やがて、無数の、少女のすすり泣きが聞こえ始める。 その…

「ななつめを知れば、呪われる」――まことしやかに語り継がれる月波見学園の七不思議。 全寮制のこの学園で、中等部の竹村(たけむら)竣(しゅん)が不可解な死を遂げたのは雨の日のこと…

視聴率のためなら、平気で真実を捻じ曲げる報道記者。 彼の編集室で、ある夜から、奇妙な現象が起こり始める。ゴミ箱に捨てたはずの映像が甦り、ヘッドフォンからは、切り捨てたはずの「声」…

これは、わたしが集めた——いえ、集まってきた記録です。 廃墟写真家の失踪から始まりました。最後の投稿には、こう書かれていたんです。 「この町のネコがおかしい」 それだけで、写真も…

ミステリーって、いろんなところに存外あるもの。色んなと言いたいところですが、今回はミステリーの種類と範囲を絞り。詠んでみました。 人体もミステリー、人間だとか歴史もミステリーで…

様々な怪異を解決致します。

眠れないひ孫に聞かせた、祖母の語りし身の上の怪談。現実的にあり得ない、奇妙な現象に背筋が凍る。 亡き祖父の残した“絵”の謎、賊の不可解な“事故死”、誰も居ない仏間から聞こえる“音…