「口ばっかり」を含む小説

　いつの頃からか「自分の機嫌は自分でとる」という言葉を耳にするようになった。 　曰く、不機嫌もあらわに、誰かによしよししてもらおうとしている者は、未熟で幼稚で鬱陶しい、付き合いづ…

※連載停止中（R7年8月26日～.） ２度の離職。当たり前になれなかったわたし。 2６歳、3度目の職場で、非正規雇用で働く登理。 仕事途中で出会った不登校の中校生、佑都。 専…

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】（1首部門）&クロノヒョウ様の自主企画「テーマで短歌を作ろう企画⑤」（テーマ『深海』）参加作品です。 「サメ短歌ニ十首」では取り上げなかったサメ…

DTのまま30をまだ迎えてないというのに変な能力をもってしまった俺と、常にキレている同僚女がなぜか俺には違う一面を見せてきて…

侯爵令嬢アンシェルの父、ロマンドは喪に服して一年も経たぬうちに、再婚するとウキウキだ。口を出そうにも阻まれて、なし崩しで再婚相手を連れてくる始末。そんなだから亡くなった母は、ずっ…

鋭い目つきに、細く、しなやかな体躯。 学校の中で一番身長の高い、三年生の私は、周りの子から畏敬の念を込めて「ヘビ先輩」と言われていた。 ……とても、言い得て妙なあだ名である。 …

撃たれた男・慎太郎は、ビルの隙間で最期の瞬間を迎えていた。 迫る死の中で彼の前に現れたのは、神ではなく、死神だった。 「地獄へ連れて行く前に――君の人生、答え合わせしようか？」

女子高生3人による基本会話オンリーの小説(？)です。 ・東　恵梨香(あずま　えりか) ゲームが好き、口が悪い、遅刻さぼり常習犯。くせっ毛でいつもボサボサ気味。 ・北村　朱莉(…

君に「愛してる」と言えなかった夏。 けれど、共に笑い、共に戦った日々は、全部、嘘じゃなかった。 言葉にならなかった感情、そのすべてを短歌に託して。 「誰そ彼」の黄昏に、名前のない…

あらすじ） 小学六年になった瀬尾雪弥（せのおゆきや）は、夕暮れ地区子ども会のリーダーに抜擢された。最初は面倒くさいと思っていたのだが、同じ地区の子ども達に何かにつけて頼られ感謝さ…

大学生時代の友人Kの部屋で、私はとある怪異に遭遇する。 その怪異について、Kは恐るべき正体を口にした。

　ある日の早朝、ぐっすりと部屋で眠っていた主人公の小野寺湊月は、何故か自室に侵入している幼馴染の白羽志穂と先輩の天宮夏音によって叩き起こされてしまう。 　そんな二人が、切羽詰ま…

とある夫婦の5歳の娘は、彼女が知らないはずの記憶を口にすることがある。 モキュメンタリー形式で輪廻転生を書いてみました。

三十歳、無職、貯金なし。佐藤健太の人生は、もはや詰んでいた。 ハローワークのよどんだ空気の中、彼がいつものように絶望に浸っていたその時、一枚の、あまりにも怪しい求人票が目に飛び込…

モンスターが料理になった世界で、少女は喰う——味覚で記憶と戦う異世界爆食グルメファンタジー！ 地球の“食文化の記憶”が魔素と融合した惑星《レグルス》。そこではスライムは炭酸、竜…

美術部の二年生・遠野悠（とおの ゆう）は、静かに絵を描くのが日常の一部。人付き合いが苦手で、クラスでも目立たない存在だ。そんな彼が放課後の校舎裏で偶然見かけたのは、大きなチューバ…

「恩は売れる時に売り、返せるときに返せ」 　これは、俺達のような街の裏側に住む子供たちに親父さんが最初に教える言葉だ。 　なるほど。恩を売っておけば、いざという時に相手の弱みに…

協調性が無い一匹狼の主人公・土倉絵色（つちくら・えいろ）と、サッカーのスポーツ推薦でスポーツクラスにいたんだけども、胸が急激に大きくなって、競技に支障をきたすため、辞めてしまい、…

異世界最高峰の料理スキルを持つ冒険者リオンは、伝説の食材を求めて旅をしていた。 ある日、領民を苦しめる悪役令嬢アリシアと遭遇。 彼女の暴虐を止めるため、リオンは魔性の料理を振る舞…

天才と呼ばれた若き小説家・西利みやこは、スランプから抜け出せずに執筆を断念。空いた心の穴を埋めるように、名前も知らない男たちと毎晩生々しく肌を重ね、性欲と煙草に溺れる日々を送って…