「夏だよ」を含む小説

夏の湖畔で縄文の壺を釣り上げた兄弟。現れた小さな悪魔は、寿命と引き換えに宝を与えるという。子供の心を揺さぶった輝きは幻か、それとも本物の価値だったのか――。成長してもなお胸に残る…

クリーム色の長い髪をしたゆるふわ美少女の頭には犬耳、お尻にはふわふわの尻尾がついている。 彼女の名前はピピ、元ゴールデンレトリバーの女の子。 大きな人の姿になったのだから、これま…

拝啓、お兄ちゃん様。こいつはダメです――。 行方不明になった探偵の兄、悟志を探す夏笠美夜子は、ある日、近況がつづられた兄からの手紙を手にする。そこには、こう書かれていた。 「僕の…

第34回ファンタジア大賞《橘公司特別賞》受賞作 『青のアウトライン 天才の描く世界を凡人が塗りかえる方法』の続編です。 高校三年生に進級した宗佑たちに、進路を確定させる時期…

疲れた会社員の俺は、ある夏の日に小さな『雲』を拾った。そして、それを野良の雲だから『ノラクモ』と名付けて飼うことにした。お題「雲」

夏休み、空調の壊れたゼミ室で一人レポートに取り組む大学生・僕（響野悟）。 僕には、生まれつき「他人の心の声」が聞こえる特殊な能力があった。 人混みを避けて静かなゼミ室で過ごしてい…

ある夏の夜に起きた、神社絡みの話。

上井純一は昭和６０年、中３の夏に神戸千賀子という初めての彼女が出来て嬉しかったのも束の間、ふがいなさから半年後にフラれてしまう。 その後、フラれた上井は恋愛面では地の底を彷徨い、…

深雪は、幼馴染の夏日に恋をしている。 しかし夏日は、深雪と瓜二つの双子のきょうだい――雨音のことが好き。 深雪も雨音も自らの心や身体に不満を抱え、互いに互いを羨み合い、互いの存…

女子大学生「あおい」には好きな人がいるが、彼は振り向いてくれそうもない。あきらめるべきか、気持ちを伝えるべきか。それが、それだけが問題だった。

地球は、秒速465メートルで回っている。 だけど、あのとき言えなかった「好き」は、今も胸の中で止まったままだ。 高校三年の秋。文化祭の夜に花火を見上げながら、遼は詩に告白できなか…

　いたって普通の中学生・西木野伊澄は、ある日鍵を忘れて家に入れなくなってしまう。兄は部活、弟とは連絡しても繋がらず途方に暮れていると、隣に住んでいると言う少女・古閑夏芽に声を掛け…

「ベランダにて。」「ある殺人事件の事件」「水10話」と同じ世界軸線で夢野久作先生に憧れて、幻虚探偵ものパイロット版として書かさせていただいています。【拙作は小説家になろう様(夏の…

としを重ねて固くなった頭のなか やわらかい思考… やさしい思考をめざして 日々おもうこと つれづれに語ります

実話に基づく超超短編ストーリーを描きました。 大した事件も起こらないし、笑いもなければ、涙も出ません 笑 ただ過ぎて行く大切な日常の一コマを写真に撮ったような、そんな小さな物語…

二十歳の青年カナルは、二十も年上の恋人ジョーと暮らしていた。 ふたりの関係は愛ではなく、ただの取り引きのようなものだった。 それでもカナルは、ジョーのジッポの音──火がつかずに二…

穂川 煌夏（ほかわ きいな）、15歳。音楽に魅せられた少女の青春が、今、動き出す！ 両親の高校時代のバンドDVDを偶然見つけたことから、煌夏の心はエレキギターのビリビリ響く音に奪…

東北地方の田舎町、山奥の集落に暮らす女子高生・小野田ルミ。 一学期終了と共に部活を引退し、翌年の大学入試に向け受験勉強を続けていたが、どこか張り合いのなさを感じていた。 そんな彼…

愛猫家の少年が仔猫に生まれ変わって、お医者さんとして頑張るお話しの第３部です。 ※医療小説なので、猫が病気やケガで苦しむ描写があります。 「猫が可哀想な話は読みたくない！」と…