「童話 ファンタジー」を含む小説

朝からぽつぽつと降り続く雨。 竹林の奥の動物園で、パンダのリンリンは少し退屈そうに空を見上げていました。 ガラスの向こうには、遠足が中止になってしまった女の子。 二人の指がガラ…

登場人物 神様：やりたい放題の神様は、暇を持て余している。 天使：神の忠実な部下。子どもを育てることになる 悪魔：イタズラ好きで悪さばかり。子どもを育てることになる 双子…

夜の街で磨かれた処世術を持つ女が、童話の世界に転生したら――そこは純粋と欲望の境界線。 悪女としてのしたたかさで運命を切り拓く「おやゆび姫」の再生と復讐の物語。 美しく、賢く、そ…

おむすびがころがっても、追わないほうがいいかもしれません。 たとえ穴の中から「おむすびころりん♪」と聞こえても―― むかしばなしパロディ掌編

深夜の海に墜ちた光――それは遠い星から来た魚人族の少女、ノアの船だった。 彼女を救ったのは、若き王子ユリウス。言葉も通じぬまま、二人は潮の満ち引きのように惹かれ合っていく。 だが…

童話及び昔話の悪役として有名な狼、鬼、魔女。もしも別々の物語に生きているはずの彼等が出くわしたらどうなるのだろうか。 そんな妄想を描いたのが『ヴィランズトーク』シリーズだった。…

この世界は何もかもあべこべでした。 そう、例えるなら おとぎ話の女の子が男の子になっているような。 何でもありな夢の世界だけど、 それ以前になんだか様子が変なんです。 君が…

朝の庭で、アキちゃんは不思議な“つゆのしずく”と出会います。 それは、ものの“気持ち”をうつす小さな鏡。 花の想い、自分の心―― 朝のまほうに包まれた、静かであたたかなひとときの…

根性出し頑張るカエルですが、シャツには貼り付きません。 該当ジャンルが無いので異世界ファンタジーとして居りますが、メルヘンファンタジーと思って随筆します。 廃村になった、村の共…

今夜は「中秋の名月」。 ユイちゃんは、おばあちゃんといっしょにお月見の準備をしていました。 けれど、空には大きな雲。 まんまるのお月さまは、なかなか顔を出してくれません。 ――…

ルールその1. おとぎ話が現実に勝つことはない。 ルールその2. 魔法使いとは、概念である：肉体を持たない魔法使いのことを、東の果ての国では、「式神」と呼んだりもする。 　魔女…

ある夜、ユウくんはおじいちゃんにもらった小さな望遠鏡をのぞきます。 クレーターの月やきらめく星座は、ふしぎな姿に変わり、まるで物語の世界のよう。 そして望遠鏡が虹色に光ったとき、…

ある朝、リビングに広がるコーヒーの香り。 その瞬間、ユウくんの目の前に広がったのは――森の小道と、世界の朝ごはんの国々でした。 ちょっぴり苦くて、ほんのり甘い香りが運んでくれるの…

AIとファンタジーのリレー小説をやってみました。案外面白いものができたので、ぜひ読んでみてください。

小さな島の海辺で生まれた醜い怪獣は、のんびり気ままに暮らしていました。ある日、人間の子供たちが楽しそうに遊んでいたのを見つけて、仲良くしようとするも、逃げられてしまいました。怪獣…

町のはずれにある「しろくまクリーニング」。 ふわふわの白い毛をした店長は、今日も大切な服をていねいに洗っています。 ある日、泥だらけのマントを抱えた男の子がやってきました。 店長…

綺想編纂館（朧）（@Fictionarys）様主宰、 小説投稿企画「文披31題」への参加作品です。 開催期間は2025年7月1日～31日。 31のお題に沿って、ヒューマンドラマ…

「浦島太郎」という物語は、あなたが知っているよりも遥かに深く、壮大で、心を震わせるものだった——。 本作は、日本が誇る伝統童話を大胆に再構築し、現代の読者に向けた感動の大人向け…

　湖底の乙女は泣いている。 　泣くのが仕事だから、ことあるごとに泣いている。 　彼女は、にんげんとは別の価値観で生きている。 　サークルのお題「湖」で書いたものです。 　執筆…