「いつも、」を含む小説

普段は和風中華風ファンタジー世界の住人ですが、思うところありましてフランスに旅立ちました。 いつも書いている日記エッセイに記事を書いていても良かったんですが。 その日記エッセイは…

この町に来ると、いつも雨が降っていた。 寂寞と、悔恨と、無聊と、ノスタルジィ。その全てを溶かし流すように。 今日もまた、灰色の雨が――。 ※フィンディルさんの企画で書きました…

12月の空気に包まれながら、れなが紡ぐ「謎」と「戯れ」は、いつもより少しだけ深く、少しだけ柔らかい。 特別編では、日常の隙間に潜む不思議な気配や、シャオリンとの静かな対話、そして…

それはいつもの居酒屋で、語り合う二人の酔客。 少し耳を傾けてみると、そこにはまだ見ぬ世界が広がっていた。 異世界よりも異世界な世界。 酔客二人による謎の議論。寄り道したり、話…

給料日からまだ２日── 財布には奇跡的に一万円近くが残っていた。 いつもなら半額弁当で済ませる生希（30歳・独身）は、その日だけ少し気が大きくなっていた。 ステーキ弁当950円、…

「縁は、繋がっている――だから、また会える」 ――その記憶の誰かに、会いたい。 静寂に包まれ、秘かに建つ幻想的な雰囲気が漂う店――「六花堂」。 その店主の孫、市立高校二年の…

私はたまに、水色の光を見る。その光が現れるところは世界の隙間であり、そこにあるのは昨日見た夢の続きだったり、遠い惑星の呼吸だったり、あるいは誰かが置き忘れた未来の記憶の断片だった…

新木　佳奈(あらき　かな)という少女にはとあるあだ名がついている”呪われ姫”と… 彼女は昔から自分も周りも不幸にしてしまう、体質だったのだ。 辰巳　森(たつみ　しん)、佳奈の幼馴…

　大学３回生の男子学生、黒川葉雪は鬱々と日々を送っていた。新聞奨学生として、ほぼ毎日朝刊と夕刊の配達――そして、その合間に学校という日々は、彼の心を酷く苛みもう辞めたいと思ってい…

　私、篠井律は県立第三高校の生徒会長をしている。副会長の七海由奈とは、学園で「お似合いの二人」って呼ばれるくらい仲がいい。 　まあ、確かに私たちはいつも一緒にいるし、息もぴった…

至って普通の高校三年生の佐藤良太郎。彼が学校帰りにいつもの中古ショップへ寄り道した。店内を物色中に、謎の古い土管を見つける。その土管に吸い込まれ、異世界に来てしまった。そこで金髪…

お受験からの気分転換、また文章を書くリハビリを兼ねておりますので、いつもより誤字脱字が多いかもしれません。海のように広いお心で見守っていただけたら幸いです。 短編のつもりが長くな…

　140字小説に挑戦してみました難しかったです。朝が来ることが憎い日もありますが、それでも人はいずれ、きっと立ち直るものです。

“霧が晴れるとき、世界は生まれ変わる” 心の欠けたボクこと梵遊兎都(そよぎ　ゆうと)は幼馴染で恋人(仮)白樺凛彗(しらかば　りんぜ)さんとしゃべる黒猫ネウと共に『便利屋ラビットホ…

だから、形のあるもののほうが安心できた。 影はいつも、僕を否定せずについてきた。 ただそこにあるだけで、救いだった。

【みなさまへのあらすじ】 スキルなし、彼女なし、ソロ活動だから友達もいない。そんな中年探索者である青空ヨヒトが 高校1年生に回帰した。 時代は徒歩で異世界に行けるようになった…

九鬼は学生時代に味覚と嗅覚を失い、料理人の道を諦めた。 今は、部屋と学校を往復するだけのアラサーの高校教師。 そんな九鬼の隣室に、人懐っこい青年・時田が越してくる。 ふとしたきっ…

IT系企業の設備部に務める宮浜 凪沙（みやはま なぎさ）は、年度末のオフィスで残業に追われていた。 システムトラブルで消えてしまったデータの復旧に奔走し、ようやく退社に漕ぎ着ける…

ミトー帝国の皇子ミツグ（12歳）は、世間を知るため、身分を隠してお忍びの旅に出る。しかし彼は、類まれな美少年でありながら、正義感は強いもののすぐに泣き出してしまう頼りない少年だっ…

雷雨の夜、残業帰りの雫は木の上で震える白い子猫を見つけた。手を伸ばした瞬間、雷が落ちる。目覚めたのは蛍光色の蝶が舞う異世界の湖畔。 そして傍らには、ラグドールのような白い子猫が……