「呼ぶ」を含む小説

〈本編完結済。今後は番外編更新予定〉『本の虫令嬢』 こんな通り名がつく様になったのは、いつの頃からだろうか？……もう随分前の事で忘れた。 私、マーガレット・ロビーには婚約者が居…

人としての道を悪しき方向へ外れた者――其れ即ち『外道』と呼ぶ。 悲しみを押し殺して、男は問う。 ――どうして道を外れたのかと。 狂気を宿し、友はそれに答える。 ――お前を超…

——人は命の危険を感じた時、そこからどうにか助かる方法を探そうとして記憶の引き出しを開けていくため、その過程で今までの記憶がスライドショーのように甦ることがある 人はそのことを…

鳥籠に囚われた少女は厄災の神と縁を結んで空に羽ばたく―― 退魔師である白月家の不義の子として生まれた真桜は、幼くして「結びの力」という強い結界を張る能力を発現させた。 その力を…

御曹司の末っ子に一目惚れされた、一般家庭の姫木陸が、一途を通り越したもはやストーカーかと思う暴走恋心に振り回される、コメディあり、シリアスありな物語。 時代錯誤な話し方に、思考回…

　太古より「魔法」なる物が発明された。息を吹けば草木が生い茂り、手を振り上げれば誰もが驚く摩天楼を創り上げる、まさに「神の御業」と呼ぶに値する奇跡であった。 　だが誰しもがその…

福岡県山奥にある＜みまた村＞。 かつては樟脳と呼ぶ天然の芳香・防虫剤で富を築いていた。 町までの鉄道が引かれ、遠方からの客人をもてなす洋館が建てられるほど。 だが、時代の流れによ…

無法の街、我鳴防波《がーみんぼうは》。 この街では『物』は『動く』。動く物は『キ物』と呼ばれる。 美貌の青年チェンと、その養子のリャンは、『キ物』を捕え、宥め、それらを選品店で…

生前にそこそこの徳を積めたらしい主人公はかなりゲーム的な異世界への転生を果たし、そして、姫騎士を調教することになった。 これは、なぜか鍛錬を調教と呼ぶ姫騎士に付きまとわれた、悲し…

私は新美真奈美（にいみまなみ） 古来から代々続くこの土地の守護を行う一族であると共に、災いをはらう神官の家系。 それゆえに身の危険もしょっちゅうなのだが、とりわけ一族の中でもトッ…

人と吸血鬼が共存する星翔村。 詩桜は、その村の巫女候補でありながら、魔のもの『凶鬼』を呼ぶ化け物として虐げられてきた。 ある日、新たな巫女候補が見つかったため、理不尽な理由で…

大学の講義を睡眠学習と呼ぶ留年寸前の大学生、染谷明は駅前で献血をしている場で奇妙な女子大生、赤月燕と遭遇する。 彼女は燃えるようなスカーレットのロングヘアーと瞳をした、世界から…

国を滅ぼされた将軍『カナン』は、落ち延びた森の中で石を喰う物の怪に命を救われる。 自らを『石喰い』と呼ぶ物の怪――『リンドウ』は、他人の痛みを石に変えて食べることで、傷をいやすこ…

ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国…

　私は命令をする職業に就いている。客を犬と呼ぶ仕事だ…… 「命令」というお題で書いています。３つのお題を「夢か、現（うつつ）か、幻（まぼろし）か」というテーマ別に分けて、今回は「…

魔王マリガルスとの死闘も終わりを迎えようとしていた。 勇者エリックは、傍らの聖女リリスに、戦いを終えたら共に生きようと誓いを立てる。 やっとの思いでマルガリスを倒したエリックであ…

　目的地は、もう本人しか知らない地点。 　絵師の青年(少年に見えるアラサー)と、助手の青年は目的地を目指して山奥へ進む。 　幽霊少女が呼ぶ。白骨化した遺体の場所へ……。

　魔王の出現。 　それはファンタジーやおとぎ話などではない。 　この地球に、現代に、それは何処からともなく現れ、世界を手にするため君臨した。 　現代兵器の効かない魔王軍に、人類は…

年上の彼からセンパイと呼ばれる彼女の話。 X（旧twitter）に放流してきた作品のまとめ。 140字～掌編程度の物語の集まりです。

聖彗星高校に通う高校1年生の茅西 慧。 まるで光を可視化したかのように美しく、印象的な絵を描く彼。その正体は今話題の「現代のモネ」と呼ばれている未成年の画家だった。 そんな彼が…