「妖怪 和風ファンタジー」を含む小説

「あたしたちが……安倍晴明の孫……？」 安倍緋月は覚えていなかった。 半妖でありながら陰陽師でもある自分が、平安の大陰陽師――安倍晴明の孫だという事を。そしてその記憶が、意図的…

　狐姫。 　狐憑きの容姿をしたわたしはかつてそう呼ばれ、戦国時代で生き残るために一度は織田信長によって滅ぼされた朝倉家を再興し、その勢力を拡大させた。 　上杉家、織田家、北条家…

何よりも寝ることが大好きな少女・小枕うたたは、このごろ悪夢に悩まされていた。級友の裏切り、家族との離別、あるいは恐ろしい魔物に追われる夢──。うたたはそんな夢の中に、謎の男を見つ…

街ブラしてただけなのに、大正時代に飛ばされて、異能組織にスカウトされました。 しかも“鳳凰の適応者”って……私にそんな大役、ムリでは!? レトロ好きな街ブラ女子・紬野陽菜（28…

現代で髷を愛する采女は、ある夜、矢文で謎の求婚を受け、毛羽毛現に神おわす神域へと誘拐される。 そこには、人々の信仰喪失により精神が崩壊し、五人に分裂した神々がいた。 彼らを救う唯…

1話あたり150文字の超短編妖怪物語―― それが「10秒妖怪草紙」。 舞台は現代の東京、あるいは記憶に沈む山間の村。 都市の隙間に潜む妖、忘れられた土地に宿るもの。 恐怖、哀し…

明治の華族家の中に、退魔の力を持つ西の阿倍野家と、邪気を祓う霊力を持つ東の神部家が存続していた。両家は妖怪、悪鬼から日本を守る二大柱として東西に分かれていたが、代を追うごとに力が…

物語の主人公は、日光東照宮に住む3猿兄妹。 日光の伝統野菜「細尾菜」を育てながら、穏やかな日々を送っていた3猿兄妹。 毎日、神橋に朝どれ野菜をお供えするのが日課。しかし、ある日―…

人形師・奉日本燈史郎(たかもととうしろう)のもとで目覚めた少女・百夜(びゃくや)には、一切の記憶がなかった。 しかも、その身体は燈史郎が作った人形のもの。人形師のかたわら妖関連の…

封じ師の「常葉(ときわ)」は、大妖怪を体内に封じる役目を先代から引き継ぎ、後継者を探す旅をしていた。その途中で妖怪の婿を探している少女「保見(ほみ)」の存在を知り会いに行く。強大…

言葉を持たずに生まれた少年・蓮。 人に愛されず、母にさえ壊されかけたその心を救ったのは、神社に棲む白狐の神使・斎と、自然から生まれた小さな妖たちだった。 孤独だった少年は、彼らと…

霊やら鬼やら妖怪やらが当たり前に認識されている現代日本を舞台に繰り広げられる、和風ファンタジーです！ 竹取物語をメインとして、複数の昔話をオマージュしております。 あなたは幾つ見…

「詐欺じゃん！！　私はイケメンと結婚出来ると思ってたのに……」 「俺はイケメンだろうが」 「はぁ！？」 　イケメンに契約結婚を申し込まれたと思ったら……正体はまさかの九尾の狐…

　雑貨屋「五十鈴屋」で働きながらゲームを趣味としている、何処にでもいるような青年、五十鈴裕昌(いすずひろまさ)は、保護猫カフェで片前足のない黒猫を譲り受ける。黒音と名付けた愛猫は…

任務のために、人間のふりをして学校に通う。 感情も、関係もいらない。ただ、見張るだけ。 ――そう思っていた。彼女に会うまでは。 彼女が笑う度、まぶたの奥が熱くなる。 こんな感…

戦乱が続く時代。 焼かれた社、絶えた修法、破れた結界── そして、封じられていた“何か”が、再び蠢き出す。 少女の名は宵乃（よいの）。 彼女のお仕事は、人知れず、各地の結界を…

天界の神殿で「千年一度のポンコツ」「その絵、神への冒涜じゃ！」と名高い下位の女神、彩葉姫（あやはひめ）は、心の底から自分を天才神絵師だと信じて疑わなかった。 「わらわの天筆が生み…

時は室町。二刀を扱う少女・結（ゆい）と、謎多き師匠・楓（楓）は、全国を巡り"妖"や"幽霊"など、不可思議なものを退治する旅をしている。 旅の中で、人と妖の想いに揺れる結。 失っ…

没落した式神使い家系の娘・千早は、病に伏す母を救うため、伝説の九尾の狐・雪と「一年間の契約結婚」を結ぶ。 過去の因縁により人間を憎む雪は、復讐のつもりで契約を受け入れたが、千早の…

影見島をめぐる激戦の果て、世界は静かに崩れ落ちた。 雷鳴が轟き、鬼と妖がうごめく戦場に降り立ったのは、神話のような剣士・ローラン。 誰も太刀打ちできぬ“戦神”が、嶽王すら討ち果…