「超！短編」を含む小説

　この記録は、誰のものでもない。それでも確かに存在した、誰かの心の軌跡である。 　掠れ消えてしまうような、小さく見落とされがちな影。それらを掬い上げ言葉に乗せて、その一瞬を繋ぎ止…

今をときめくインフルエンサーのかなっちこと高橋可奈は、若くして大成しながらも事務所やファンにがんじがらめになることに嫌気が差していた。そんな中、彼女は突然空を踏むことの出来る能力…

主人公青井颯太は実は超能力者でテレパシーやサイコキネシスを使えるがそれを隠して生きてきた。 ある日超能力者を使って人を助けてしまうが その時、別の高校の佐藤山味も超能力を使い人を…

僕と弟のさいごの話。

道に天使の羽が落ちていた。 羽と言っても、抜け落ちた一本の羽根ではない。 根こそぎ丸ごともがれた翼、だ。

※一話完結の超短編です 「店主、『月』はおいてあるか？」 　その騎士は女盗賊・『月』を追っていた。 「旦那、あるにはありますが模造品ですぜ」 　けれど情報屋で入手できたのは本物…

「見て、昨日買ってもらったの！」 友達がゲーム機を掲げると、部屋のカーテンが揺れ、その揺れの縁が薄く明るく見えた気がした。 友達の母親が笑って言う。 「喜んでるときは、だいた…

その病院の人気は凄まじく、予約がなんと7年待ちだそうだ。 内科でも皮膚科でもない、其処は世界で唯一の『記憶消去科』を掲げ、独自の方法で世界初の“部分的記憶消去法”を編み出した女…

弁護士として日々忙しく働く晶。 金のないオカマ探偵の凛太郎を家に住まわせてルームシェアをしていた。 そんな彼女がいつもの残業続きの帰り道に拾ったのは“ビーチサンダルにアロハシャツ…

私のことは雑に扱っても良い。 それが私。

月で１つだけ割いていた菫色の花。それを手にしてしまった者に罰が下る……。 650字以内の超短編を作る課題で作成したショートショート作品です。

花屋敷　九曜(はなやしきくよう)は、花屋を営みながら殺し屋組合【日出処の暗】に所属していたが、とある事件をきっかけに殺し屋稼業を休業し、花屋に専念していたところ──殺し屋組合の同…

『僕』には友達がいない。 『僕』の日常と、『友達』についての話。 だが、『僕』には友達がいない。

この魔道書の始まりには、こう書かれている。 ―この魔道書は、君の友達となってくれる話し相手を召喚できる本なのである。― この小説は、居場所を探している「私」と召喚された者たちの話…

三つの性欲の輪

とある幼稚園で起きた凄惨な事故。その裏には一人の女性の歪んだ願望が隠されていた。

こう言うの書いてますよ