「山 旅」を含む小説

・夜道 舞台はラオス南部、世界遺産のワットー・プーを観に行った帰りに、移動手段を失い、遠い街まで歩いて帰らなければならなくなった男の孤独と侘しさを、大麻を頼りに、夜を画布に、酔い…

星見山で天体観測をしていた姉・かすみと妹・あさみは、突如現れた黒い影に追われ、幼い頃に遊んだ洞穴へと逃げ込む。気づけばそこは、星の記憶が封じられた異世界だった。 元の世界に戻るた…

旅のエッセイです。 あくまで私の思ったことを書いているだけですので、勘違い等があってもご容赦くださいネ。 第１話は、夏らしく海の輝く雰囲気の風景写真が撮りたくて、南の島まで出かけ…

夏になると北海道を旅せずにいられない旅人が、雨や高速バスに翻弄されながら、教会の鐘の音に、大雪山の花と絶景に、湿原の湖と伝説に、あと白鳥にも癒されて……。 コダワリと陶酔のちょっ…

巳山家の深窓のお姫様の阿緒（あお）。 「彼女」には秘密があった。 阿緒の本当の性別は男であった。 幼馴染の多津（たつ）に拒絶され、己の体を呪う阿緒（あお）。 そんな阿緒を見守る…

　傭兵アークは、戦場からの帰りの旅の途上でドワーフから依頼を受ける 　一人のドワーフに同行して北の森に住む魔法使いに会い、更に北の割れ山に行って欲しいと…… 　人間とドワーフの二…

幕末と呼ぶにはまだ少し早い時代 一人の武士が仇討ちの旅を続けていた 煤宮と言う剣術を修めた男の名は坂下新之丞 とある武士との喧嘩を仲裁した僧によって仇の居場所を知る その場所は七…

おれはまともじゃないから、まともじゃない世界でしか生きられない。 仕事は人魚の肉を喰って化け物になりかけてる奴らを運ぶこと。相棒になった運転手はきっとろくでもない男だけど、おれ…

　シルバ山には、かつて魔王を倒した大魔法使い、パーシヴァルが住んでいる。年老いたパーシヴァルには一人の弟子、レオナがいた。レオナはいつか、師匠のような魔法使いになりたいと願う。だ…

　御年105歳になる拳法家の男、『師匠（ししょう）』はそろそろ自らの命が長くないと言う事を悟り、自身の拳法を腐らせてはいけないと弟子を取ろうと考え始めた。だが彼の使う拳法、『表我…

山の麓、静かな沼のほとりで、少女はただ糸を垂らしていた。 病に伏した母を救うため、彼女が狙うは「くじら」。 だがその日、釣れたのは、喋る、生首だった。 曰く、元は勇者。 曰く、…

ふと、秩父の山を見たい！と思い立ち、秩父方面へと向かう電車に乗り込む。 高層ビルなどに囲まれた賑やかな街と、山と川に囲まれた静かな田舎町。 そんな正反対の町での『旅』を通じて、新…

ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝…

　1人のエルフが、山の中を歩いていた。靴も履かず、最低限とすら言えぬ装備で。やがてエルフは、ある集落にたどり着いた。ボロボロに廃退し、どの建物も崩落した『廃村』とも評せる集落。エ…

大陸の一画に在りし国、天琳（テンレイ）。各地域恵まれた産業を発展させていた国であったが、とある年、悪夢のような大凶作が続いていた夏。北領の小さな邑で今年も冷害、これは山に慈悲を願…

【紹介文】 全世界のジャングル、山、森、草原――そこに住まう伝説の昆虫たち。カブトムシ、クワガタムシ、そして見たこともない神秘の種。 虫たちと心を通わせ、捕まえ、育て、戦わせる…

地震で孤児院が倒壊し、一番の存在アリシアを亡くしたガレスは、孤児院の院長コルペリスの言葉を胸に、自然という物の本質に迫っていく。胸が躍る旅とは裏腹に、複雑に絡み合う運命に引きずり…

「山中の渓流にて魚をとるに、多くは片目の魚なり。そのわけを知らず。」 　　　　　 ――柳田國男『遠野物語』から引用。 崩壊し、灰色に染まった世界で目覚めた少女「あたし」。過去の記…

【紹介文】 ここはスイーツ王国。全てが甘くておいしい、夢みたいな世界。でも、王子と姫は知ってしまった。 「世界にはまだ知らない味があるらしい！」 こうして始まった、チョコまろ王…

＜あらすじ＞ 帝都アヴァロンに古代の悪魔が目覚めた。禁断の力を使い他国を侵攻する母国を止める為、マーラは反乱軍を率いて戦っている。まだまだ強大な帝国軍の前では小さな力でしかないマ…