「ふたりだけの」を含む小説

＊BLです 長篠紫音は、すべての苦しみから解放されるため、月野宮大橋から最期の一歩を踏み出す 目を覚ますと、紫音は神界にいた 少女の声の神によれば、ある世界が破滅の呪いをかけら…

雪が音を奪う寂寥の夜、それはまるで世界には俺たちふたりだと錯覚させるほどの静けさだった。 ※『ワケあり物件で恋をしよう』(https://kakuyomu.jp/works/82…

向かい合って笑い合うふたり。 おたがいの想いを後ろ手に隠しながら、 見えないところでこぼれる気持ちを、そっと拾っては笑っている。 ――そうして、誰にも見せない愛おしさだけが、 や…

二十四歳で結婚した舞は、ある日夫を亡くした。遺産相続で親族たちと揉めるなか、舞は夫への愛を証明するため、一つの行動にでる。

とある大国の幼い姫と、それに仕える軍師見習いの少年。 ともに育ち、互いを誰よりも信じるようになったふたりを、 “身分”という壁が引き裂いてゆく。 それでも、離れた心が重なるとき…

バスの車内、ささやかな声かけが世界をずらした。強運すぎて致命打だけ外れてしまう男と、燃え尽きてもなお再生する女。互いの異常を目撃したふたりは、路地裏から日向のカフェへ──日々のさ…

時は現代。この世に災いを齎す存在であるケガレが引き起こす災厄が人々を襲い苦しめる中で希望とも言われる存在が現れる。 彼等の名は陰陽師…その使命は人々をケガレから守り、ケガレと戦う…

亡くなったばかりの恋人の魂が蛍のように光り舞う、鬼火の森に向かった瑞希。 幻想×微ホラー×微百合の物語

コペンハーゲン郊外のアパートで同棲する大学生のエリオット・モローとデザイン会社勤務のニコライ・ヴィンター。 エリオットの卒業旅行でイギリス、ロンドンへ行くことに。迷子癖のあるエリ…

金に困って路頭に迷っていたクロは二十年来の付き合いである幼馴染・シロに助けられ、そのままシロの家へと転がり込んだ。兄弟分のように近しく思う相手だというのに、うっかり弾みでシロと体…

向かいの家の二階の窓。 毎朝そこに現れる後輩、天城莉音は、笑顔を見せないクールな少女だった。 偶然の出会いと、傘を差し出した小さなやりとりをきっかけに、窓越しの視線は少しずつ意味…

中学2年生の 川崎結菜（かわさきゆいな） は、アニメや漫画が大好きなごく普通の女の子。だけど、大好きなアニメ作品について話せる相手は学校にはいない。そんなある春の日、通学途中の駅…

この物語は、とある田舎町の通りに並ぶ、二軒の店から始まります。 　一つは、緑の香りが満ちる八百屋「菜の音」。 　もう一つは、潮の気配が漂う魚屋「しお風」。 　店主の娘たちは、幼い…

たったふたりの家族のお別れの話。

第2回HelveticaBooks短編小説賞、一次選考通過作品です。 テーマは「穴」。明るい話ではありませんのでご注意下さい。 今日もアキラは帰らない。 ふたり暮らしのはずのひ…

放課後の写真部で出会った、神原悠と高瀬朔。 空ばかり撮る悠と、無口な転校生の朔。 性格も違うふたりが、雨の日の部室で交わした小さな“約束”―― 「もし俺がいなくなっても、俺のこと…

千年前、勇者レイヴは魔王を討ち、世界に平和をもたらした――はずだった。 記憶に蘇ったのは、滅びゆく世界と、最後に微笑んだ“魔王”の声。 現れた黒髪の少女。 その瞳はあの日と同…

紅に染まる街路樹の下、手をつなぐ二人。 春に芽吹いた想いは、夏の微睡を越え、秋の風に揺れて確かさを増す。 冷たく澄んだ空気の中で、落ち葉の香りと温もりが心を満たす。 小さな灯の…

魔獣に襲われた魔の森で、ステラシアは星のような男に助けられた。 淡い金髪に銀が混ざった紫の瞳。甘い顔立ちは寄せられた眉のせいで少しだけ近寄り難く。大きすぎる「魔力」と「星の力」…

17歳の春─… 高校2年生、4月クラス替えの季節。 仲の良かった友達とクラスが離れてしまった海晴は教室でひとり窓の外の桜を眺める綺麗な顔の男 真雪と出会う。 誰とでも仲良くなる…