「怪談、」を含む小説

県内でも強豪と名高い水泳部に所属する「私」は、合宿で訪れた海で、海底に沈んでいた一本の可愛らしいボトルを拾う。 それを水筒代わりに使い始めてから、記録も恋も、なぜかすべてが上手く…

妙な一週間だった。月曜日、閉めたはずのドアが開いていた。火曜日、冷蔵庫のものが消えていた。水曜日も木曜日も。そして一週間目、私は奇妙な空間にたどり着いた。これは、罰なのか？　バッ…

その日だ。 皆が待ち望んだ日だ。

深夜23時58分、あなたは見知らぬ駅のホームに立っている。 「ようこそ、7番線ホームへ」 機械的なアナウンスが響く。だが、この駅に7番線は存在しない。 周囲には、同じように…

厚生労働省は近年爆発的に増えた怪異、妖怪に対応する為、極秘りに怪異に対応する職員を各所に派遣していた。その職員の伊東と松井の怪異に関する黙示録である。

暑さが本格的になる夏本番。高校生の深山桐悟は、ある一人の少女と山間にある廃墟に来ていた。そこで拾った一冊のノート。その内容から、彼らはその山の真実を知ることになる。 月待ミコの怪…

四国の山中にある観光地にも載らない古いダム。 そこへ向かう途中、老人は言った。 「よそ者は、この先へ行ったらいけんのや」 笑って流した僕は、 湖でスマホを落とした夜から“奇妙…

どこにでもいる普通の高校生・本郷和葉。ある日、彼女は学校からの帰り道、踏切に立つ一本のカカシを目撃する。その異様な雰囲気に戸惑っていたのもつかの間、その後、彼女はそれを凌駕する恐…

アシスタントのNちゃんは差し入れをよく持ってきてくれるのですが、この時、中にカスタードの入った【パンダ焼き】を 持参して仕事場へ来ました。『途中で寄ったスーパーで売っていました！…

高校生の深山桐悟はある時、学校で妙な噂を耳にした。なんでも、占い研究部で黒魔術の真似事をしていた女子たちが引き起こした集団ヒステリック。それをたった一人、指を鳴らすみたいに丸く収…

戦国時代から続く豪家『岩祭家』 飯倉神社の神職家系としてその地に名を馳せ、萩島の地を代々守りぬいてきた一族だったが、現当主・善一郎の死によって後継者を巡る争いの火蓋が切られる。だ…

黒い人影は最初、建物の外にいるようで、少しずつ自分の部屋へ近づいてくるそうです。去年、男性の利用者さんが「人の形をした真っ黒い影がいる」と言い始めました。

「影を踏むなと、猫は言う」──いつものコンビニ、いつもの帰り道。違うのは、丘の神さまが「死んだらしい」と噂されていることだけ。だがその日から、階段には見えない葬列が現れ、遥香の足…

ある小さな公園に「幽霊が出る」と言われていた。それを聞いて肝試しに来た男達。 しかしそこでは何も起きなかった。 ただ……。

『あ。蚊が入ってきてる！』『……蚊？』叩き潰したはずの「蚊」がなぜか部屋の中にいる。果たしてこれは幽霊なのか？１2月のクリスマスまで薄灰色の影が飛び続けていた。

私立探偵を営んでいる朧(おぼろ)木(き)幽士(ゆうじ)の元にとある依頼が舞い込んできた。その内容は「最近誰かに見られている気がする」というものであった。ストーカー被害を疑う幽士だ…

そういうこともある。

１話で完結する怪談を思いつく度に書いていきます。 あまり怖くないので気軽にお読みください。 （一番怖がっているのはたぶん作者です） 1話目　おもしろい夢を見たので書いてみました…

後味の悪い、短いお話を書いていきます。 基本的には現代的でリアルな話が多めですが、たまに不思議な要素も混ざります。 通勤・通学の隙間時間や、寝る前のひと時に。 サクッと読めて、…

数年前の冬。夏の間茂っていた雑草を一掃すべく墓参りへ行きました。残ったバケツを店主が取りに行ったとき、柄杓（ひしゃく）を 掴んで前かがみになっている若いお坊さんの姿が見えました。