「ショート・ショート 掌編」を含む小説

その日、その街の道路は渋滞していた。春の雨が降り頻る夕方の堺市郊外で松永瞳は流れぬ車の列に苛立ちを覚えていた。「事故だろうか？」そんな事を呟きながらカーラジオの電源を入れる。暫く…

ひだまり布団店マスコットのバーディーだよ！　布団を買ってくれたキミに、耳より情報を10コ紹介しちゃおう。 これを読めば、今日からキミも羽毛博士だ！ ――――カクヨムコンテスト…

※2024年6月の作品です。 読んでいただけると幸いです。 いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。 これからも応援よろし…

ちゃぶ台をひっくり返したら意識が並行世界にぶっ飛ぶ話

故・藤尾瑛臣氏の晩年作品。 後輩である幻想作家の絵國淑哉による解説付きとなっている。 ＊ 作品初出　同人誌『玉紫‐ 藤尾瑛臣綺譚集』（2016年） 著者である架空の作家「藤…

耐えられるわけ、ないだろ。 ――――カクヨムコンテスト10【短編】、お題で執筆!! 短編創作フェス第六回「骨」に挑戦。

　暗い部屋、男は無感情にTVを眺めていた。 　突然、不気味な画面に切り替わると……恐怖の結末は貴方が確認してください。

日本、A県、神座(かむくら)市。 古来、『神が住まう街』として栄えたこの街も、近代化によって近隣の大都市を支えるベッドタウンへと様変わりした。 時は移って令和の現在、人々は神への…

泉のほとりで女の人が困り果てておりました。泉の中に、大切な指輪を落としてしまったのです。そこへ美しい男の精霊が現れて言いました。「あなたが落としたのはこの指輪ですか？」――さて、…

140文字×16話の掌編連作百合小説

朝起きて、僕はサイコロを振る。 ２センチ四方のセラミックのサイコロに運命を託す男の話。 少し不思議系のSFショートショート。

異星人からのメッセージを受信したと興奮する山口研究員を、冷めた弁当を突きながら周防博士は冷ややかにみていたが……発見は、本物であった！　興奮は周防を巻き込み、ふたりはきれぎれにと…

地にひろがる水田からみずみずしい稲穂が盛って、ぼくらをずっと先の方まで誘なうように青く揺らいでいる。

ある土砂降りの日、母が捨て猫を拾ってきた。

でたらめな話を載せていきます。

女にフラれ魔王になった男の話

駆け出しのアイドルである坂利柚菜はひょんな事から国王の晩餐に招かれる事となる。その席で恋に落ちた２人は１年後に結婚する事となるのだが、国王には公に出来ない秘密があった…。

――ようこそ、玉響《たまゆら》天文台へ。 玉響は「一瞬」や「短い時間」を意味する言葉です。 星辰のようにキラキラと光輝く玉響な物語達を観測できる場所、という願いを込めて名付けまし…

スニーカーをつま先から履き潰す彼女サナ。 そんな彼女と初日の出を見にいく1800字の短編です。