「数える」を含む小説

年間市場規模、約800億円。総ライバー数、六万人。 今やVチューバーは、日本が世界に誇る一大エンターテイメントへと進化を遂げた。 しかし、ほんの数年前までは、Vチューバーの数は数…

人造魔族による革命が達成された魔界では、1984年を最後に年を数えるのをやめてしまった。 神による正義を人類に約束する聖王教国との戦争は、より凄惨に、より複雑に、終わりなく続いて…

フレンシアは没落商人の三姉妹の姉として育てられ、没落するまで見てきた。二人の妹と家を再興すべく会社を興したが、不安定な国で来る仕事は傭兵派遣くらいしかない。 勝てば、街の再建な…

江戸の京、花町の路地裏にひっそりと佇む匂い袋店――翠香堂。 店主は、香に敏感すぎる香司にして、人ならぬ存在。 その名は、翠薫（すいか）。齢七百を数える吸血鬼。 月と香を信仰する…

※残酷シーンや胸糞展開をギャグとして描写している箇所が有りますので苦手な方は御注意下さい。 「その年の3月のあの事件で、俺達の小隊はメンバーの約半数とヘリの操縦士が殉職した。そ…

ダンジョン配信ブームが完全に過ぎ去り、世間は完全に別の娯楽へと以降していた。 どんなに有名なインフルエンサーも時代の流れには勝てず、登録者数500万人だった明松創鍵も引退を表明す…

雨の午後に部屋の天井を見つめる少女・アヤの心の旅を描いた短編小説。高校卒業を控え、進学や将来への不安に揺れる彼女が、幼い頃から過ごした部屋の天井のしわを数えることで心の平穏を見つ…

余るほどレビューが溢れる昨今、それでもいつでも見返したくなる良いモノは数えるほどしかない。 ふと思う。自分の評論を、レビュー力を日々研鑽している人はどれほどいるのだろうか。 それ…

｢あれ？　 私どうなったのかしら？」 　メイドとして働いている伯爵家で倒れていた私。 　正確に言えば、ここの家のお嬢様に足をかけられて、転んだのだ。 　私はリビドー・ダンロ男…

とある少年と4命の人間、系5命の人間が断捨離ゲームに挑む話 2話の途中までは夢のお話だよ それ以降は創作でも1話の途中も創作はちゃんとあります！ ※4命はそのまま"よんめい"っ…

その男に、華やかな光は似合わなかった。"上"で試合をしたのは数えるほどだ。誰にも注目されていない影…"前座"こそが、自分の居場所だと思っていた…その男、藤原につき

平清盛と桜と云う狐との話から始まる。 大輪田の泊りを大改修して宋との貿易港として、江戸時代には兵庫の津として、人口２万人を数えるようになっていた。外国艦隊が兵庫の沖に現れ、開港を…

中学二年の秋。僕と友人の引津は、自殺が相次いだ隣町の"いわく付き"マンションを見物すべく、放課後に集合する。 妙にとんとん拍子で屋上まで侵入できてしまい、違和感を感じつつも不法侵…

夢の中で出会った男は、オレの罪をひとつひとつ挙げていった……。

　あの夢を見たのは、これで9回目だった。数えるのをやめよう、やめようと思っていても、なぜか数えてしまう夢。 　何となく、感じているのだ。 　10回目のときは──と。 『KA…

席替えをして隣になった子と、なんとなくだけれど、仲良くなった。 君になら良いかと言葉を漏らしたのが、そもそものはじまり。 たいしたことじゃない。 同じ夢を、ただ９回見たんだってだ…

ひな祭りの夜、祖母の家に謎の鳥が現れる。金屏風を揺らす漆黒の羽音とともに消えた菱餅。病の娘と白鷺の伝承、残された一片の黒い羽根――孫娘は百年続く因習の謎を追う。

これまでの接点は数えるほどしかなかった。 一番近づいたのは、文化祭。でも、それでお終いで。 明るくて、誰にも優しく接する笹倉希良々。いわゆるギャルという風体の彼女は、縛られない…

【第2章 - Slip Swing Spark！】 建国より400年を数える剣と魔法の国、アンファール王国。 かつて起こった大いなる災厄から立ち直り、人々は世の春を謳歌していた…

貴文という男がいた。自死を願いながら自死に踏み出すことができないでいる。ただただ恋人の影を捕まえては恋人にふさわしくなかった部分を数えるまるで世界は自分だけのような男だ。その恋人…