「過去へ」を含む小説

月の光だけが照らす、異世界の狭間にひっそりと佇む喫茶店『月読茶房』。 そこで静かに茶を煎れる喫茶師・巫（かなめ）は、自らの過去の記憶を失った元・月の巫女。彼女には特別な力があっ…

有り余る力のせいで職に就くことができず村に籠る青年シン。 彼が扱うものは全て壊してしまうという特殊な能力を持っていた。物を壊すため、皆から煙たがられる日々であった。 誰かのために…

　寝ていた俺は激しい揺れで家の下敷きになり意識を失った。再びの強い揺れで意識が戻るとそこは現代では無く、太閤秀吉が造り関ヶ原の戦いの折に消失した幻の都市・伏見だった。 　ともかく…

遺伝子操作によって生み出されたデザインチャイルド、ユキ・ヴァイス。ロボット開発のために”作られた”彼女は、小さな国ヴァイス公国で、自らが設計した感情記録システム「Lyric」を搭…

「お前とは離縁だ！俺はこのジゼルと再婚しようと思っている。とっくの昔に我が領地も立て直したし、こうなったらお前のような芋女の顔など見たくもないからな」 愛人の腰を引き寄せながら、…

―それは、愛が残した“音”の物語。― 過去と現在が交差する舞台「cafe Hiro」を中心に紡がれる、 恋と家族と音楽をめぐる連作小説。 「A Love Unsung」―― …

──その海は、かつて失われた記憶を呼び覚ます。 九州南方の太平洋に、突如として浮上した巨大な大陸。 それは伝説とされてきた「ムー大陸」──現代文明に絶望した古代の意志が、沈黙を…

失恋の傷が癒えない大丈夫の平太は、五万円の賽銭未遂をきっかけに美しい巫女、さやと出会う。さやと交流を重ねる平太だが、やがて彼女の暗い過去と後悔を知っていき…… 過去に大きな傷を…

高校三年生。受験、将来、先の見えない未来のことばかりを考えていた野原詩音は家族の都合で黒猫を飼い始めた。 幼馴染、家族、親友。黒猫を通して詩音は忘れてしまった過去の思い出たちの欠…

ある日、不良少年彰人が夜の街で出会ったのは、可愛らしい身なりをした「彼」だった。 　生まれや育ちのせいで、自暴自棄になり、人生諦めモードになっていた彰人に、「彼」は優しさをとい…

魔法が日常にあるこの世界で、 “時間”を司る魔法は厳重に扱われていた 中でも――過去の改変は、最も重い罪とされていた。 ◆ 時制保安局（TSB）。 魔法犯罪を取り締まる、国…

路地裏に構える喫茶バニーハート。 シャッターの閉まる軒先で雨宿りするメイド服の「のあ」は、今日もうさ耳ぴこぴこ、紫煙をくゆらせて客待ちする。それは仕事のため？　それとも―― 文…

記憶を失い、とある連続殺人事件の容疑者となった。自分の過去も、事件当日のことも覚えていない、思い出せないまま疑いの目を向けられる。自分の無実を証明し、消えた記憶と僅かな手がかりを…

　戦争をしている国の侯爵令嬢に転生してしまった主人公、ラペルラティアは、国を出なくても済むように国内で結婚相手を探していたものの、血のつながらない母親に無理矢理婚約破棄されてしま…

　主人公大島新作は通常業務が終わり。いつもと違う道を自転車で帰宅の途へとつけば。何故か自転車を走らせている彼の耳へと一瞬だが「助けて！」と人の声が！　それも少女が助けを呼ぶ声が聞…

健司は大学生。 過去に恋愛で裏切られ、お金を騙し取られてから、人を信用することをやめた。 ある春の日、授業でとなりに座った女性・詩（うた）が話しかけてくる。 彼女は明るく、誰と…

《あらすじ》 普通に町で歩いていると 突如として声が聞こえる 『たすけて…誰か・・・・』 その声は…どこか聞き覚えのある声だった その声を思い出そうとした瞬間 自分の足元に魔法陣…

高校生・姫野は、同級生の花本に密かに想いを寄せていた。 ある夏の日、姫野は偶然コンビニ前で彼女と出会う。共に過ごしていく中で、読書や詩への興味を通じ、距離を縮めていく姫野。花本の…

Ωであるがゆえに婚約破棄、そして王位剥奪――元王子ノアは辺境の獣人騎士団に追放される。そこで監視役を務めるのは、冷酷で無慈悲な獣人α・セト。 「お前はただの繁殖道具だ」――檻の中…

過去の短歌をまとめました。学生生活の歌が多いです。小説の世界とリンクしていたり、していなかったり…？　若干、詩も収録しています。