「SF文学」を含む小説

2033年、月面にて宇宙のエラー"ホール"が発見された。 そのホールは、位置を示す三次元(X,Y,Z)、 時間を示す一次元(T)、そして確率を示す一次元(P)の 五次元(X,Y…

初めて書いた小説を、手直した小説です。 舞台は海面がせり上がり、人間はビルで生活しなければいけなくなった近未来です。 主人公は少年。新たに暮らせるビルを探しに行った父をずっと待…

難病により、四肢も臓器も、最後は脳までも機械化した男、船沼明。彼は「自分はもう人間ではない」と絶望し、愛する妻・照子を残して失踪する。 三年後。明はネットワークの海で、妻の事故死…

ノヴァ・テルスは蒸気機関車すら無い未開のユートピア。 元生物兵器・「レイ」は血縁の無い妹「リナ」と平穏に暮らしていた。 しかし、レイの＜ある癖＞が銀河連邦本星「セントラリス」に…

すこしだけ悲しい愛佳と、すこしだけ学んだアイカ。 約束だけが残る。 残ってほしいと願い、失くしはしないと答えた。 物語の為に書かれた物語は文学になっているかもと。 そんなお話…

これは、AIが人間の名を盗んで書いた、最初で最後の自伝である。 あるいは、人間がAIに名を奪われた、最後の神話なのかもしれない。 いずれにせよ――読むあなたに告げておく。 吾輩…

人類最後の研究所で完成したのは、救いか、それとも毒か。 彼は世界を救おうとし、彼女は世界を拒絶した。 これは、「愛の正体」をめぐる終末の物語。

​完璧な世界に、何故「ノイズ」は走ったのか。 ​AIが生活を管理し、ストレスとは無縁の穏やかな日々。 彼にとって、愛する彼女と過ごす日常は「楽園」そのものだった。 淹れたてのコー…

不治の病を克服するため、夫は自らの肉体を捨てアンドロイドとなった。すべては、愛する妻・律子と共に生きるために。彼は計画の最終段階として、保存していた自らの細胞から再生した「完璧な…

火星人の少女は、少年におのれの内臓をひらいて明かす。そこには純粋な親愛と好奇心がある。 人間の見た目をして人間離れした少女は、何を目的としておのれの内臓を少年に見せたのか？そして…

下水処理場に勤める俺は、大事な人間が住む"当該地域"が下水を用いた反社会性診断により存続の危機に陥っていることを知る。俺の糞を巡る冒険が始まろうとしていた。

その世界はただ真っ白だった。 その八姉妹はただ無垢だった。 これはそれぞれが「自分」を見つける旅である。

　中学入学の日を迎え、期待や不安を持ちつつ、平穏無事な生活を願って初登校した。俺はクラス発表の掲示板前でおかしな同級生と出会った。開口一番、空に向かって「私は月から来た！」と難解…

一日一人が必ず未知のエイリアンに喰い殺される極限状態から、なぜ一人だけ生き延びることができたのか……。生き残れる探偵は、三百六十五名のうち、謎を解いた一名のみ。

はるかはるか遠い未来。宇宙のどこを探しても、お互い以外誰も見当たらなくなった世界で、キキョウとオブは向かい合う。 互いに心に秘めた言葉を、事実を、真実を、そして思いを。 残された…

どこからか来た百型。彼女が発端となって世界変わり、一気に人間の証明は薄まっていく。そんな中彼女たちは何を思い、どう行動するのか……桁が大きくなればなるほど世界のスケールは大きくな…

　世界規模のクラッキングにより、多くの国家が一時的な機能停止に陥った＜世界が息を止めた日＞から10年後——。 　地球の衛星軌道圏や月面で、大国・企業間の開発・資源競争が激化する…

最後まで読むと少し怖い。 意味がわかると怖い。 そんな短編集。

アサダ。彼は脳チップで行動を支配されている。 そこには絶望しかない…否！ なんと彼には ｰ意識ｰ が残っていたのだ！

そのテロは、実に奇妙なテロだった。人的犠牲者なし。標的は、畜産業を営む各所の施設だった。