「童話 魔女」を含む小説

ルールその1. おとぎ話が現実に勝つことはない。 ルールその2. 魔法使いとは、概念である：肉体を持たない魔法使いのことを、東の果ての国では、「式神」と呼んだりもする。 　魔女…

私の中にはこの世界ではない『世界』の記憶がある。この世界では発達していない科学や医学という知識。魔法が発展しているこの世界ではその考え方自体がない。土が瘦せたなら魔法を使えばいい…

気がついたら、私は一人ぼっちだった。 けれど周りには、どうやら「精霊」と呼ばれる人ならざる存在がいて、私はその声を理解できる。つまり、ここは元いた世界じゃない。 残念ながら私は…

（ほとんどポエムの散文的読み物です） 十三歳になる見習い巫女の甘菜（あまな）は、縁（えにし）を結ぶべき神様を求め、『狭世（はざまよ）』に潜る。 甘菜は狭世にいる、いずれかの神…

自分に設定された筋書き通りにハッピーエンドを迎え『主人公』となった人間には、辿ってきた物語を改変する能力が宿る——。そんな童話の世界に生まれた闇の魔女・ノクティアは、母に捨てられ…

大きな空と、どこまでも続く大草原に住む少女・チヨと白うさぎ・ルーノ。 変わり映えのしない毎日に飽々していた一人と一羽は、いつも遠い世界を夢見ている。 ある日、毎月家にやってくる行…

『知識の魔女』グレイヤ・アステアの残酷な物語

シンデレラは、妖精の“ご馳走”として生まれた。 王国は美しい仮面をかぶった怪物たち──妖精と結託している。 舞踏会は若い娘たちを選び、食らうための饗宴。 継母は冷たい魔女、義…

　あるところに、氷の魔女がいました。 　彼女は、もうずっとひとりでした。 　ある時、彼女は『猫』を創り出しました。

　大陸の西、国境の半分が海に面した小国・アルカンドラ王国には、とある噂がありました。 『魔女の涙は、百薬の長　どんな病も、たちどころに治る』 　ある人にとっては、絵空事。 …

☆☆☆毎日夜7時更新中☆☆☆ ある日、激しい頭痛と全身を巡る激痛によって、蘇った転生前の記憶は、スイーツばかり。 まだ食べていないコンビニスイーツに夏の新作ドーナツ、冷凍庫…

「【宝物】はね、自分でも気付かないうちに増えていくものなの。壊れて初めて・代用の利かないものだとわかったり、しまい込みすぎて居所や形・名前がわからなくなることもよくあるでしょう」…

中世ヨーロッパの大飢饉の記憶を後世に伝えるための作品ではないか？との見方もあるグリム童話『ヘンゼルとグレーテル』を元に作ったオリジナルストーリー。 「森に住む魔女に捕らえられた…

裕福な家庭の寵児として生まれたペス・カンポサントは、彼らの陶器人形であることを嫌悪している。 猫のような薄笑いと罪よりも鋭い舌で、彼女は詩と狡猾な「魔法」を通して自らの道を切り開…

魔女ポリリャは、生まれながらの追放者で、決して周囲に馴染めなかった。 鋭い舌と、朽ち果てた中にも美を見出す心を持つ彼女は、家族、恋人、そして神とさえも衝突しながら、人生を踊り明か…

森の奥で静かに暮らす魔女のエリアナは、嵐の夜、翼を傷つけた子供の龍を拾う。彼女は龍を「アズール」と名付け、献身的に世話をした。 二人の間には、母と子のような穏やかで深い絆が育ま…

桃から生まれた少年モモクレスは、日本からの転生者。 動物を使役する団子を作る固有魔術を持つ彼は、国家魔術師カリンの勧誘を受けて彼女の任務に同行することになる。 その任務とは『…

あることをきっかけに、毎日記憶がリセットされる少女(朱音) お見舞いに来る自分の兄であると言っている青年(葵) 葵は病室のドアのノック音に怯えた。 そして、もう暫く来られないと言…

「野獣のままでいてほしかった」 その思いが野獣の悲願を否定したとき、美女と野獣の愛は真実から虚構に消える。 人間に戻りたかった王子。彼もまた、己の中に倒錯した想いを抱えながら。 …

第二次世界大戦の西部戦線、フランスのどこかで……狙撃兵のドゥは夜の魔女リリスと出会う。