「山 妖怪」を含む小説

血で血を洗う戦乱の世。 人は争い果ててゆく。 死にゆく者は怨霊となり、生きゆく者も魔人と化す。 そんな時代のある村には禁域とされる山があった。それは古くから鬼の住む山とされ、一度…

今はもう、誰の記憶にも残らない——。 街外れの山の奥、深い深い森の中に、ひっそりと古びた神社があった。 ある日、土砂崩れによって崩れ落ちた祠。 長き年月、誰にも知られず守られて…

台湾在住二十年の筆者が集めた、台湾の鬼（幽霊、妖怪のこと）の話を、百話紹介します。 幽霊や妖怪がファンタジーの中の存在になってしまった日本や、神仏の存在を忘れてしまった中国とは…

妖怪や幽霊、果ては神様にも好奇心の赴くままに話しかける少年―――落山　学（らくざん　まなぶ）。 日常のいろんなことに何も感じない少年と、相棒の人面犬―――シバさんは、今日も不思議…

これは「薬師さま」とよばれる薬種問屋の娘・真珠が、薬を煎じたり薬草を摘んだりしながら、人や妖と触れ合ったり、時にはちょっと困った事態に巻き込まれたりする幻想譚である。 真珠には…

　神隠し――日本の伝承や民間信仰に語られる現象。多くは人のいない山中で起こり、前触れもなく立ち入った人が消える。それは古くは山の神、川の神による拐かし、妖怪による悪戯と考えられて…

※ネタバレ注意！ 幼い頃に患った疱瘡のせいで見目の悪い穂摘はある日、火事で家族を失う。自身も大火傷を負うが、仲の悪かった許婚によって山に捨てられてしまう。生死をさまよう穂摘を拾…

　ある山に囲まれた村───徳神村。その村には人間と猫又という神の使いが平穏に暮らしていた。だが平穏は崩れ去るためにある───！カミサマ、妖怪、なんでもござれ！最後の真実を知った時…

大学生の井之上円は、ツーリングで立ち寄った山で、山女様という妖怪にとり憑かれてしまった。 彼女は凶兆を知らせ憑いた者を助けるが、彼女自体が災禍を引き寄せる性質も持っていた。 円は…

淡胡夷村は山の中腹に位置する小さな田園集落。 5年生になったばかりの竜介は、ある出来事を境に龍の憑代として、地獄から蘇った凶悪な妖魔を祓い封じる使命を背負う。だが同じく使命を背負…

「──みつけた」 駅のホームに落ちた少年を助けるため、咄嗟に線路へ飛び降りた椛。 迫り来る電車の光に、自分は助からないと悟り、目を閉じたその瞬間──男の声が響き、誰かに手を引か…

【４０万ＰＶありがとうございます！！】 宇宙人、悪魔、妖怪、はたまた世界征服を企む悪の組織及び怪人が跋扈する世界の強さの頂点に君臨するのは―――――――――。 紅羽蓮(あかば…

　横浜のとある町のとある学校には、一人の変人高校生、津島三七十がいた。 　一年生の文化祭時、津島が空き教室で惰眠を貪っていると、そこに一体の妖怪が入り込んでくる。 　彼女の名…

140年前の明治時代からこの山の生家で生きる八十八紡久(やそはちつむぐ)は、もうすぐ「この土地」になる時をただ待ちそこに暮らしている。そんな最中、森で怪我をした青年の信大(しんだ…

小説について とても魅力的な妖怪がちょうど調べていた時に見つけたので、短編小説を作ってみました。暇なときに読んでみてくださればうれしいです。おかしなところがあったら言ってください…

　古武術の花山道場の当主、風見弘樹は真守（まさもり）会（通称正森ネットワーク）という組織から時折依頼を受ける。内容は異端の格闘家との試合や狐狸妖怪の退治などである。 　弘樹は家…

昔々、ある所に四人の子どもと母が山に暮らしておったそうな。ある日母がまた新しい子供を連れてきた。お腹が膨れた姿なんて見たことがないのに……… そんな母のおかしな姿を長女は目撃する…

色素の薄い、淡いブラウンの髪、鮮やかに赤く光る鋭い瞳を持つ高校生《緋山狂士》。 柄の悪い見た目の彼は、喧嘩の強さだけでなく、ある特異な能力を持っていた。 それは、《幽霊》《妖怪…

主人公は気が付くと、見知らぬ寺の中にいた。 どうしてここに来たのか、自分について、これまでのこと……何もかもを忘れた彼女は妖怪に襲われてしまう。 そこに駆け付け守ってくれたのは、…

西暦202X年、関東直下を襲った巨大地震と、それに続く富士山の噴火により、未曾有の国家非常事態が発生した。 だが、それは“終わり”ではなく、“始まり”だった。 山体の崩落によっ…