君がため
晦リリ
第1話
ごうと燃え上がる炎は、まるで空へ上る竜のようだった。
穂摘はなすすべもなく、ただ呆然と燃え盛る家の前に立ち尽くしていた。
とてもではないが、信じられなかった。いまにも焼け落ちそうなこの家が、生まれ育った家の成れの果てであることなど。
穂摘は、十歳のころから村長の家で働いていた。主な仕事は馬の世話で、毎日散歩から食事の世話、小屋の掃除などに忙しい。
今日も朝から厩舎を行ったり来たりしながら馬の世話に明け暮れ、櫛がけが終わったら飼葉を片付けて、それから……と次にすることを考えていた穂摘は、ふいに鼻先をくすぐった煙の臭いにつられて、馬房の天井付近にある窓を見た。
家で煮炊きをするのとはどこか違う匂いに、胸がざわつく。どこかで火事でも起きただろうか。
(仕事中だけど……少しだけ)
いつもならこんなことはしないが、火事なら大ごとだ。どうしても気になる。
誰にも見られませんようにと願いながら、裏庭から外へ続く戸にそっと触れた時だった。
「浅乃、浅乃ーっ」
なりふり構わない絶叫が聞こえて、穂摘はどきっとした。
声は父で、母の名前を叫んでいる。何かあったのかとあわてて戸を押し開けた穂摘はくるりと家の方を向いたとたん、ひゅっと短く息を吸った。
家がある方向に、大きな炎が上がっていた。小さな民家は燃え盛る炎に包まれ、そこに向かって突進していく背中が見える。
母は病床についていて、ひとりでは起き上がることも難しい。普段世話をしている父が外にいるということは――
「お、おかあっ……」
今にも抜けそうな膝を叱咤して走り出した穂摘は、足をもつれさせながらどうにか燃え盛る自宅まで辿り着いた。
見上げた小さな木造の家は、全体が炎に包まれている。
近くにいるだけですさまじい熱気が肌を焼くようで、幼い頃に患った疱瘡の痕が残る腕で顔をかばった穂摘は、ごくりと唾を飲んだ。
(家が……)
体ががくがくと震えだす。立っていられなくてふらりと一歩後ずさった時だった。
「……さの、……あ……」
猛火の向こうから、父の声が聞こえた。――まだ両親は生きている。
「おい穂摘、なにを」
周囲の村人が止めるのも聞かず、穂摘は裏手の土間に回ると、外に置いてあった水瓶の水をかぶった。そしてそのまま家に入り込んだ。
そう広くない家内は、全てが火に蹂躙されていた。黒い煙がもうもうと立ち込め、視界も呼吸も奪う。雪のようにひらひらと舞う火の粉を手で払い、一歩一歩踏みしめながら歩いた穂摘は、早々に蹴つまづいた。幸いにも踏みとどまったが、その足先にあったのは、母の手だった。
全てが赤い中で白く浮かび上がるような手をおそるおそるたどる。その先には、倒れた父母がいた。父は母に覆いかぶさり、二人ともぴくりとも動かない。
「お……おとう、おかあ」
煤に汚れた震える手で二人を揺さぶる。すると、父の瞼が重く上がった。
「ほ、穂摘……」
声は苦しげにかすれているが、目も見えている。ほっとした穂摘だが、父の声は切羽詰まって響いた。
「逃げろ、穂摘。俺は足をやられた」
父は顔をゆがめてどうにか体を起こそうとする。見ると、倒れた柱や崩れた梁が、父の腰から下にのしかかっていた。
「でも、おとう」
「いいから逃げろ、おかあを連れて行け!」
強く言われて、とっさに父の下でぐったりとしている母を引きずり出そうとした穂摘は、熱気にあおられて後ろに転んだ。
頬がじりじりと痛む。それでもどうにか起き上がり、再び母を引きずり出そうと手を掴んだ時だった。母の手が動いた。
「ほづみ……?」
「おかあ、逃げ、逃げないと」
早くと手を引くが、母の体はなかなか出てきてくれない。重石になってしまっている自らの身体を動かそうと、父もうめきながら身じろぐ。しかし、家を支え続けてきた梁の重さは尋常ではない。
火はあっという間に親子を取り囲んだ。
泣き叫びそうなほどに全身が熱い。息をするのも苦しくて、細く呼吸をしても喉が焼けるように痛んだ。それでも母の手を離せない。
このまま焼け死ぬのかと、熱で朦朧とし始めた穂摘の耳に、母の鋭い声が飛び込んだ。
「穂摘、逃げなさいっ」
「い、いやだっ」
たった三人の家族なのだ。一人だって失いたくない。
「おとうもおかあも置いていけないよ!」
「だめよ、あなただけでも……っ」
涙が溢れ、熱に焼かれて乾く目玉が濡れる。それでも手を離せずにいると、弱弱しく息子の手を振りほどこうとしていた母がはっとした顔をして、力の限り腕を振るった。
「あっ」
一瞬にして母の手が離れた。同時に伸びてきた父の手が穂摘を強く押す。たたらを踏んで三歩ほど後ろに下がったとたん、今まで父と母がいた場所に、真っ赤に焼けた梁が落ちてきた。
「あ……ああっ……!」
あわてて燃え盛る梁に触れた穂摘は、悲鳴をあげた。手のひらが即座に焼けただれ、目もくらむような痛みが走る。しかしそれでも諦めず、周囲を見渡して柱の燃えさしを見つけた。
ごうごうと燃える太い梁に比べればなんとも頼りない燃えさしだが、必死になって隙間に差し込んだ。けれど梁から立ちのぼった火の粉が首を焼く。あまりの熱さに燃えさしを落としてしまった。
「おとう、おかあ……」
どこもかしこも熱くて苦しくて痛い。周りを見渡しても、もう逃げられそうな場所もなかった。生まれた時から住んでいる家なのに、出入口さえ見つけられない。
誰でもいいから助けて――そう叫びたいのに、急速に意識が遠のいていく。
ごうと強く炎が巻いたはずみに倒れた転がり、傍にあった水瓶にぶつかった。がしゃんと瓶が割れ、倒れこんだ穂摘にもかかる。一瞬肌が冷えたが、それすら奪おうとするように炎が肌を舐めた。しかし、すでに気を失った穂摘にはそれさえわかるはずもなかった。
目が覚めたのは、妙な息苦しさを覚えたからだった。
(なに……?)
呼吸がしづらい。喉が痛い。そのうえ、なぜだか体が動かない。
意識だけが覚醒した穂摘は、瞬きをしようとして縫いつけられたように右目も動かないことに気付いた。それでも左目を開けば、半分の視界には、見覚えのある欄間が映った。どうやらここは、村長である柏木家の一室のようだった。
柏木家には働きに行っているが、穂摘の仕事は馬の世話や小間使いだ。外から見るだけならまだしも、屋内に入ることはほとんどない。それなのにどうして自分はここに居るのだろうとぼんやりと考えていると、聞き覚えのある声が耳朶に滑り込んできた。
「かなり酷いですなあ、右脚から右胸が特に。皮膚がもう無いのも同じだ。このままじゃあ二日ともたない」
しゃがれた緩慢な声は、隣村にいる薬屋の声だ。十日に一度、母の薬を買いに行っていたからわかる。
(あ……おかあの……)
ちょうど薬がなくなるころだ。すぐそばに薬屋がいるならいま都合してもらえないかと自由になる左目だけをくるりと動かした穂摘は、視界の端に映ったものに細い悲鳴をあげた。
視界の端に、焼け爛ただれた腕があった。皮膚は斑にめくれ、焦げや煤が付着している。辛うじて指はついているが、軽く握りこんだ形のまま動かなかった。
ひどいありさまだが、いったい誰の腕だろう。そう思ったとたん、激痛が走った。視界に映る焦げた棒のような指がぎこちなく動き、そのたびに目も眩むほどの痛みが襲い来る。
赤と白と黒をむちゃくちゃに入り混ぜた色のそれは、穂摘の腕だった。
「ァ……う、うう……」
「おお、穂摘」
思わず呻くと、人影が穂摘の上に影をつくった。覗き込んできた小太りの壮年の男は、穂摘の雇い主でもある村長の柏木重蔵だった。
「大丈夫だぞ、穂摘。きっと治るからなあ」
優しげな声で言う重蔵だが、すぐさま穂摘に背を向け、薬屋ににじり寄った。
「どうにかしてくれ、穂摘は、穂摘はせがれの許婚なんだ」
「重吉さんの許婚と。ですが柏木様、穂摘は男ですがね」
「……」
薬屋の言葉に重蔵が黙りこむ。そこへ、隣の部屋から若い男が姿を現した。
「酷え臭いがするかと思ったら、穂摘か」
「お前はすぐそういうことを……」
重蔵はすぐに息子の悪態を諫めたが、重吉ははんと鼻で嗤った。
「親父殿、薬屋の爺さんも言ってるじゃねえか。こりゃもう駄目だ。素人目の俺でもわかる。見ろよ、右は全部どろどろのぐちゃぐちゃだ。助かりっこねえ」
そう言いながら、重吉は穂摘の周囲をぐるりと歩いた。
父である重蔵に比べてすらりと細い重吉だが、彼が畳の上を移動するわずかな振動すら、いまの穂摘には苦痛だ。真っ赤に焼けた鉄の鎖を体中に巻きつけられたような灼熱が意識を苛む。
「うぅ、あ」
「そら見てみろ、左だって見られたもんじゃねえぞ。無理だね、こんなの嫁に出来るはずがねえ」
「馬鹿言うな、穂摘はお前の許婚だ」
「そんなこと言ってるのは親父殿だけだろ。こんな痘痕だらけのうえに男ってだけでもおかしいのに、こんなの嫁になんぞしてみろ。俺ぁ一生笑いもんだ」
さも嫌そうに眉間に皺を寄せて穂摘を見下ろしてくる重吉は、目があうと嫌だ嫌だと呟いて視線を外した。
「それに、まず助からねえさ。なあ、爺さん」
「ううん……そうさなあ。まず人間の使う薬では、もう間に合わん」
ごそごそと大きな薬箱を探る薬屋の声には、すでに諦めが色濃く滲んでいる。
体はどこもかしこも痛くて、酷く熱を持っている。目の前にある焼け爛れた腕はどうしたって動かないし、動かそうと意識を持つだけでも痛む。まるで、全身に焼きごてを当てられているようだ。このまま自分は、死ぬのだろうか。
「あ……ぅう……っ」
恐怖と混乱がじわじわろ覆いかぶさってくる。焼けて掠れた喉で呻く穂摘を、重蔵はつとめて優しくなだめた。
「穂摘、穂摘、大丈夫だ、お前はすぐよくなる、よくなって、重吉の嫁になるんだぞ」
「やめろよ、親父。どうせこいつぁもう駄目だ」
「馬鹿を言うんじゃないっ。爺さん、どうにかならんかね」
「どうにかと言われても…これじゃあもう駄目だ。山神様の泉水にでもつけて祈るしかない……」
手の施しようがないのだと呟く薬屋は、早くも薬箱を片付け始めた。しかしそこへ重蔵が食いついた。
「山神の泉水? 爺さん、それはなんだ」
言葉の綾のつもりで呟いた老爺は驚いた様子を見せたが、へえ、と身体を折りながら重蔵に向いた。その横で、相変らず重吉は屑を見るより酷い視線で、全身が焼け爛れて虫の息を零す穂摘を見ていた。
「ひとつ向こうに、太郎山がありますでしょう。太郎山には山神様がおるんですわ。その山神様が使っている湧き水が、山神様の泉水…太郎水と呼ばれるもんです。この泉水に浸ければ、動かんようになった脚も、背中に出来たいぼも、追いはぎにやられた刀傷もたちどころに治るとか。ですがね、柏木様、わしの爺さんが言っていたようなことで、見つけたもんはおらんのです」
「それでも伝承があるのなら、山神の泉水があるかもしれんのだろう?」
「ですが……」
口ごもる薬屋は発言を明らかに後悔していたが、一筋の光明を見出したかのように盛り上がった重蔵は気付きもしない。
焼け爛れた許婚をじろじろと眺めている息子に向くと、にじり寄って腕を掴んだ。
「重吉、お前、太郎山に穂摘を連れて行け」
「馬鹿言うな、親父。そんな水に浸ける前に死ぬぞ」
「まだ大丈夫だ、そら、息はしているだろう。間に合うはずだ。今すぐ行ってこい」
「こんなの連れて山になんぞ登れるかよ。爺さんの更に爺さんの代の話だろ? 枯れてるに決まってら」
生死の境を彷徨う穂摘の上で言い争いを繰り広げる重蔵親子だったが、結局重吉が父親の押しに負けて、腹立たしげに立ち上がった。どんと畳を踏みしめた振動が体中に響く。
「ひぃ……いああ……」
悲鳴を上げることしかできない穂摘を見下ろした重吉は、苛立ちに任せるように意味もなく再び畳をだんと蹴った。そしてすっかり恐縮している薬屋と早くしろと急きたてる父親、塗り薬と自らの血膿にまみれて死に体の穂摘を順に見やると、忌々しげに口を開いた。
「そんなに言うなら連れてってやるよ。でもな、親父。こいつが途中で死んだら、俺ぁ捨ててくるからな」
憎々しげに見下ろしてくる重吉の視線から逃げることもできない。焼け爛れた瞼の隙間からじわりと零れた涙さえ、今の肌にはひどく痛んだ。
ひどく喉が渇いていた。
薬屋の零した一言で太郎山へ向かうことになった穂摘は、すぐに山のふもとまで運ばれた。
馬の曳く荷車に乗せられたものの、焼けただれた肌が振動に耐えられるはずもない。悲鳴をあげ、いっそ死なせてくれと懇願した。それでも馬で行ける場所まで行ったあとは無理矢理重吉の背に負ぶわれた。
幾重にも塗り薬を塗られ、その上から布を巻きつけられただけの穂摘は全身から薬と血膿の混じった匂いを発しており、悪臭を放つ汚れた布のかたまりのようになっていた。
意識は常に朦朧とし、失ってしまえればいっそ楽なはずなのに、絶え間なく襲ってくる激痛がそれを許さない。
焼けた喉から悲鳴を迸らせていた穂摘だったが、次第に声も弱まった。
悪臭を放つ穂摘を背負わされた重吉は終始不機嫌で、容赦なく罵声を浴びせた。
「さっさとくたばれよ、穂摘。どうせ助かるわけがねえ。親父殿は水を飲ませたら死んでしまうとか言ってたが、水も飲ませてやるよ。喉渇いてんだろ?」
そう言いながら坂道を上がっていく重吉の腰には水の入った瓢箪が下げられている。動くたびにちゃぷちゃぷと涼しげな音がした。
(水……)
死んでしまうとしても、この喉の渇きが癒されるならそれでいい。むしろ助かりようのない大火傷を抱えた身なのだ。ここで絶えてしまってもいいと言いたかったが、声すらまともに出なかった。
隙間風のような呼気が喉から吐き出されたのを左耳で聞いて、穂摘は上手く瞼が動かないせいで乾いてしまう目を潤ませながら視線をさまよわせた。
父と母が命を投げ打ってまで生かしてくれたのに、命を捨ててもいいと思ってしまう自分が情けない。けれど、今の穂摘に出来ることは刻一刻と忍び寄ってくる死の足音に耳を澄ませることだけだ。
(おとう…おかあ…)
父も母も、あの炎に奪われた。誰も話題には上げないが、助からなかったことは明らかだ。そして自分も、今まさに死に瀕している。
いっそ捨てていってくれないだろうか。数刻もせずに自分が死ぬことは穂摘にもわかっていた。痛みと熱は絶えず、それなのに先ほどからは酷く寒い。喉は乾いて仕方なく、薬と体液の滲みこんだ布に包まれた肌は爛れて痒いような気さえした。
(降ろして……もう、降ろして……)
移動する背の上では常に体が揺れ、激痛が走る。それくらいなら、冷たい土の上で静かにその時を待ちたい。
そんなことを穂摘が考えていると、唐突に背中が大きく揺れた。
一瞬の内にぼやけた視界は大きく回り、穂摘は土の上に投げ出された。そのままごろりと転がり、浅い水たまりに背中のあたりが浸る。目がくらみ、悲鳴すら出ないほどの痛みが身体を駆け巡ったかと思うと、自分でも制御しきれないほどの強さで体中が痙攣した。
「いってえ……おい、穂摘」
遠くから重吉の声が聞こえる。木の根に重吉がつまづいたために穂摘は背から投げ出されたのだが、それすらもわかり得ないほどの苦痛が死にかけた身体を襲っていた。
びくびくと手足が震え、あまりの痛みに呼吸もままならない。水たまりに浸った背中だけが冷たいが、ふしぎとそこ皮膚だけが次々と膨らんでは破裂していくような感覚があった。
「穂摘。おい、穂摘!」
返事が出来ない。体が自由にならない。痙攣は止まらず、呼吸は不規則に止まる。目がかすれ、耳も聞こえなくなってくる。
(もうだめだ……)
酷い惨状になっている身体とは裏腹に冷静に自らの最期を悟った穂摘が、心の中で呟いた時だった。びくんと大きく体が震え、ぴたりと止まった。暴れていた四肢がぐったりと水たまりに浸る。
乾いた声が、やけにはっきりと耳に届いた。
「死んだか」
あーあとさも面倒くさげに溜息をついた重吉は、穂摘の傍にしゃがみこんだ。そして、死んじまったんなら仕方ねえよなと言い訳のように呟いた。
「だってお前暗いし、体中痘痕だらけだし。親父殿はなにを気に入ってんのか知らねえけど、許婚なんて馬鹿言いやがって。お前が俺の許婚でさえなかったらさ、俺だってここまでやりゃしねえよ、でもなあ……悪ぃな、俺、真砂屋の妙と約束してんだよ。いつか身請けしたら嫁にしてやるって。ありゃあ器量はいいが、すげえ嫉妬深いから、正妻じゃなきゃいやなんだと。妾でお前を娶めとるのも駄目だ。だから……まあ、すまねえな」
ひとしきり言い訳を呟き、さあてと晴れやかな声と共に立ち上がる。そしてそのまま重吉は去って行った。
すでに穂摘には、その後ろ姿さえ見えなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます