「ブロマンス」を含む小説

ある日、突然色を失った青年は、山中を彷徨った先で『草花』に助けられ、『早瀬』という名を得る。 早瀬として草花と過ごしていた一方で、早瀬を捜す男がいた。 男の名前は『惺流塞』。かつ…

家の中を徘徊する何者かの気配に脅かされていた私の元へ、祓除局を名乗る二人組が訪ねてきた。

　郊外の別荘で静かに暮らす二人の青年がいた。 　万物を観察し、研究する軽快な錬金術師マイオール。マイオールに師事し、無機質なほどに冷静なユーリ。 　信頼し、気遣い、互いを補い合…

降りしきる雨の中、友の住まう長屋へ歩みを進める若侍がひとり。 主君殺しの大罪を犯した朋友。 しかしその裏には、大きな陰謀が隠されていた——。 旗本家に仕える若き侍、松波秋司と武…

　高齢者介護施設の相談支援員をしている瀬戸真は、運動リハビリ担当の堀田健一が大の苦手。敬語を使わず礼儀も払えないくせに人に好かれる堀田は、瀬戸にとって目障りな存在だ。 　そんな…

魔法を扱える者だけが通う専門学校の試験でランクSを獲得した文武両道のゲンリュウは、自分よりランクが格下な生徒や魔法を扱えない人物を見下していた。誰に対しても攻撃的な発言をするゲン…

コミュ障男とコミュ強男の飲み会での一幕。 約二千文字の掌編です。

“メメント”と呼ばれる異形が闇に跋扈する世界。裏稼業〈異法者〉の青年エヴァン・ファブレルは、相棒レジーニとともに人知れずメメントと戦う日々を送っている。エヴァンはメメント討伐のた…

十代の３割は死にたいと思ったことがあるらしい。おれ、宇都宮英人１５才は、バリバリその３割に入る。おれ、実はせんさいだから。「死にたい」が心の中で口癖になるくらいにいつも思っている…

その図書館には、奇妙なうわさがあった。 あるはずのない書架が現れ、言葉では言い表せないほど素晴らしい出会いがあるという。 いや、普通の図書館…

岩石砂漠となった故郷に緑を甦らせたい月桂は、ある日自宅の庭の水路で、満開の花の中で倒れている美貌の青年を見つける。 彼は月桂が欲する、大地に命を与えることが出来る力を持つ「色命数…

２XXXX年。地獄の釜の蓋が開いたと言われたあの日から十年以上たった。 　幽霊や妖怪と呼ばれる不可視の存在が可視化され、ポルターガイストが日常的に日本中で起こるようになってしまっ…

東西南北と、四つの国が浮かぶ帝国がある。各国では、様々な問題が浮上してきていた。 この国々を創造した神は、大祈祷師に大神社をそれぞれに創造し、各国の怨霊に関する治安を守らせた。 …

あるトラウマから眠りに忌避感を抱く青年・トーマは、真夜中に営業する幻想的なカフェ『星月夜』に吸い寄せられる。 店内では、美しい少年・スイがカウンターに座っていた。スイはこの店の…

いつも一緒が当たり前だった、硬派な達也とかわいい恵。 親友同士だったはずの二人の関係は、高校二年の文化祭をきっかけに、ゆっくりと軋み始める。 ジュリエット役に選ばれた恵と、面…

老舗菓子メーカー「なかや」には、 かつて職人とともに奇跡の味を生み出した巨大圧力鍋―― 通称『いにしえのドラゴン』が眠っていた。 新人エンジニア・菅谷は、その復活という無茶な任務…

──満月の夜に、街外れの丘の大樹の下で会おう。 そう約束していたユーリは、安い酒と縁の欠けた器を持って、夜道を歩く。 大樹の下で、孤児院で幼馴染だったカイルとの再会を果たした。…

　『PULUM』は、全4シリーズを予定しております。そのうち『PULUM -希望の花-』は、梅原晴一郎を主人公としたストーリーです。 ※　このシリーズには、ブロマンス要素・近親者…

イマイチ自信が持てないSODA FISHのギタリスト透真と、声もビジュアルもカリスマ的ながらシャイなボーカル晶叶(あき)のお話です。バンドマンの青春とブロマンスを書きたいところ。…