「少し」を含む小説

大学のサークルで出会った彼女は、料理がとても上手で、少しだけ、時間の感覚がおかしかった。 使い捨てカメラに写った、15年前と同じ姿の君。 笑って「食べて」と差し出すその手を、俺…

美砂と実生は蒲田のコインランドリーで偶然出会う。お互いの職場が近いと知った二人は、ときどき会って話をするようになる。失われた水辺をめぐるという美砂の少し変わった趣味を実生は知って…

　星婚《ステラリガーレ》。それは古代の神々の異種族婚姻を指し、それによってもたらされる力は、世界の在り方すら変えたと言う。 　しかし、いつの頃からかそれは失われ、現在では、異種族…

幼馴染みのミハルは小学生6年生の時に両親が離婚。元気そうに見えるミハルだが、シンジに少しだけ素を見せる。 冬休みのクリスマス。街中がカップルで賑わうなか、ミハルは「彼氏が欲しいな…

どんな願いでも叶える力を持つ精霊のぼく。 ただし、その願いはたった一つだけ。 誰かが願ったとき、ぼくの魂も消えてしまう。 幼い頃から、少し離れた場所でずっと見守っていた四人の若…

目の前に広がるのは、秩序を失い、閉ざされた世界。しかし、暗闇の中にひっそりと光を放つ一団――宵闇の旅団が存在する。彼らと出会い、対峙し、時に心を揺さぶられる出来事に直面する中で、…

「優しさ」は、いつも少しだけ、残酷だ。 ある夜、二人の青年が“誰かを救うこと”の意味を問い合う。完結済「境界」の後日談です。 登場人物：相馬優一郎×近衛玲衣

ネット掲示板４ｃｈａｎ発祥のクリーピーパスタ“バックルームズ”とドラゴンや魔法が存在する異世界ファンタジーという異色の組み合わせの物語。 ◆第一部◆ 『このダンジョン、なんか変…

たねありけ 先生 主催の自主企画「月の清掃隊」用に書き下ろした短編です！ 拙作『永遠に咲く花を』の水月と義秀の、ちょっぴり甘い物語＿＿＿＿ 本作はこちら⬇ 『永遠に咲く花を』…

夏の終わり、ひとりで花火を見ていた佐伯悠真。 偶然現れたクラスメイト・白川紬との時間は、静かで、眩しくて、少しだけ切なかった。 消えていく花火の中で、二人が見つけた“終わりじゃな…

昨年の文フリ東京39の怪獣アンソロジーに、子供の頃に熱狂した赤影の大怪獣対決のエピソードをスペースオペラ風に作り直した本作を寄稿しましたが、、、なんと一年後の今年、本物のリメーク…

第一章完結　第二章準備中 【あらすじ】 　暮らしの隣に怪異があれど、住めば都の祟り村──○○県南✕✕郡✕✕村には、「してはならないこと」と「気を付けるべきこと」の数々が、生活の隅…

――これは、出会いの物語。 婚活に疲れた三十路女子・不知火愛が目を覚ますと、そこは見知らぬ森の中。 そして目の前には、泣きながらすり寄ってくる巨大な竜――オズウェル。 聞け…

輝鑑読みの講談師、語るに曰く――。 時は太陽暦に直して二千百四十二年。但馬に稀代の英傑が生まれようとしていた。 男の名は、垣屋続成。彼はのちに大陸の皇帝にまで上り詰める伝説の大…

　どこで聞いた話だったか忘れたが、捕虜とかになって、あなたが拘禁されてしまったとする。 　救いが来るかはわからないし、日々重い労役を課される。仲間も倒れていくかもしれない。 　…

東京・足立区。 突如出現した“異世界へのダンジョン”の前に、 一軒の小さな店がある。 店の名は―― 「お宝鑑定買取所」 かつて冒険者として命を賭して戦った男、今は“店長”。 …

ある日、男は陶器店でひとり女と出会った。 女の提案により友人になったのだが、少しずつ惹かれていくふたり。 しかし男には女と付き合えない理由があった。 女の部屋に誘われた男は、眠り…

とある事情で心に傷をもった優と夏が少しずつ惹かれ合っていく物語です。よくある恋愛物語のドロドロや三角関係と言ったものは無く、ふたりを中心にした読みやすく爽やかな内容にしました。舞…

ヒトの幸せが少しだけ悔しく思った秋の夕暮れ。