今年も12月1日よりカクヨムコンテスト11の応募がスタートします。これに先駆け、前回のカクヨムコンテスト10で「大賞」を受賞した、計7作品のレビューをピックアップしてご紹介します。
これからの応募に備えて、レビューを参考にしながら気になる作品をぜひチェックしてみてください。
今年もたくさんのご参加、お待ちしております。
平安の闇を舞台に、妖が跋扈する後宮の謎と恋が絡み合う物語。ヒロインの楓子は孤独な姫ながらも強く賢く、運命に抗います。陰陽師・賀茂利憲との出会いが、彼女の未来を大きく変えていきます。
楓子は、大切な人を守るため、身分を隠して真実を追います。妖を見抜く眼と呪詛に耐性を持つ彼女の異能は、物語の鍵。一方、利憲は冷静でありながら次第に彼女の存在を意識するようになります。互いの心の距離が少しずつ縮まっていく過程が丁寧に描かれています。
文体は雅かつ軽やか。妖と陰陽道の神秘的な要素がロマンスの魅力を引き立てます。異能が明らかになるにつれ、宿命と向き合う楓子。試練に直面するたびに変化する利憲との関係から目が離せません。
互いに惹かれ合いながらもさまざまな困難に翻弄される二人。彼らの運命がどのように交差するのか。切なくも美しい恋の物語に、心を奪われる作品です。
「どんなに才能があっても、慢心すれば破滅する。」
…その“予定調和”に、天才悪役は抗う!
剣術も魔法も学問も、全てに恵まれながら――
“油断”と“怠惰”で破滅確定だった悪役貴族・ホロウ。
だけど転生したボクは、もう同じ轍を踏まない。
謙虚さと堅実な努力で、史上最悪の死亡フラグをへし折る!
次々と襲い来るシナリオの罠、原作知識を活かして徹底攻略!
そして努力した“天才”が本気を出したとき――
この世界の運命は、静かに塗り替わっていく。
死亡フラグを乗り越えろ!
「破滅エンド確定キャラ」に転生したボクが、本気で世界を生き抜く異世界リスタート譚!
“全力で生きる”ことが、きっと読み手の心も熱くさせる――そんな物語です。
お金大好きちょい脱力系主人公が、時々生徒のために熱血教師に。
コメディーとシリアスの配分が絶妙。
出てくるキャラがみんな心に傷を負ってるのも素晴らしい。
でも決して鬱展開ではなく、みんなが前向き。
がんばるぞ、おーって感じでたまんなくいいっす。
できる事を頑張って行く姿に、応援してしまう。
いつも隣にいなくても、思い続けてお互いが前に進んで行くのが、本当にすごいと思います。
つねにネットで繋がって、気楽に連絡が取れる時代には考えられない、たった一度の約束が尊いと思いました。無駄な甘さを削ぎ落とした、味わい深いラブストーリーを是非是非読んでみてください。おすすめです!
架空の住所である「三重県津市西区平山町3-15-7」をめぐる目撃情報の紹介が基本なのですが、そのチョイスが秀逸。2ch風の掲示板だったり、迷惑電話検索サイトだったり、弁護士ドットコムの相談だったり。ネット上ではおなじみの場所で語られるエピソードが積み重ねられることで、架空のはずのこの住所が実在するのかと思えてきてしまう。
ネット小説という媒体だからこそできる手法で、うまい。
いやしかし、ほんとに架空なんだろうか?
検索して、確かめてみる?
でもグーグルマップのストリートビューが写ってしまったら――
考えてもみたら、「ネット小説のおすすめ欄で見かけた」なんて、いかにもこのエピソードにありそうじゃありませんか。
ほら。
あなたももうこの住所を見てしまってるんですから。
奈落ちゃんは人と接する時はいつもリュックの陰に隠れてプルプル震えるチワワなのに、ひとたびモンスターと相対すれば全てを吹き飛ばす狂犬に変貌する友達が作りたい可愛いかわいい女の子。
主人公である奈落ちゃんもスーちゃんも黒たまごさん達もとにかくキャラが立っている。思わず笑ってしまったかと思えば、思わず涙させられることもあるとても良い作品です。
この作品はとにかく面白い!レビューの言葉だけじゃなく、実際に読んでみて奈落ちゃんが織りなす物語を感じて欲しい!
感想欄が閉じているのが非常に惜しいため★-1……としたいところですが、それを補って余りある面白さのため★3で。悔しい、でも読んじゃう(ビクンビクン)
始まりや経験値譲渡描写こそギャグテイスト強めですが、対照的にヒロインたちが抱える家庭問題が割と深刻なため良い具合に中和されていて、暗くなり過ぎず、かと言ってバカらしくなり過ぎずで、とても読み進めやすいです。
個人的には、ダンジョン関連のファンタジー要素を詳しく描写し過ぎない点も、この作品にとっては読みやすさを助長していると思うので評価ポイント。
ついに至った“本番”もえらくサラッと描写されたなー…と思っていたら実は──など、様々な場面や描写にしっかりと意味があるので読み応えもあります。
一旦本編が終了した後に始まった続編では、新たに大きな組織を相手取り、今までのヒロインたちが大集合と、まるで劇場版を見ているかのようで非常に楽しいです。
最初の方は若干、人を選ぶ感じはありますが、読み進めるに連れ物語として非常に楽しめることは保証しますので、えっちなのを期待した人もそうでない人も、ぜひとも読んでみてはいかがでしょうか。
(追記:続編は結構えっちぃ)