概要
30万円の給料のために、父は命を失った。これは遠い国の、見えない物語。
「お父さん、いつ帰ってくるの?」
9歳のチャンタが聞く度に、母のソピアは「もう少しだけ」と答えていた。
カンボジアの平均月収の7倍。日本で稼ぐ月30万円が、この家族の全てだった。父のチャン・ソムナンは、日本でトラック運転手として働いていた。
しかし、ある日突然、その声は途絶えた。
業務中の交通事故。遺体送還費用100万円。労災保険の複雑な手続き。言葉の壁。文化の違い。
「特定技能」という在留資格で日本に渡った父は、家族を連れていくことも許されなかった。
日本語も分からない妻が、一人で手続きに挑む。長女は学校を辞めて働くと言い出す。幼い息子は父の死を理解できない。
これは、グローバル化の陰で犠牲になる家族の、真実の物語。
9歳のチャンタが聞く度に、母のソピアは「もう少しだけ」と答えていた。
カンボジアの平均月収の7倍。日本で稼ぐ月30万円が、この家族の全てだった。父のチャン・ソムナンは、日本でトラック運転手として働いていた。
しかし、ある日突然、その声は途絶えた。
業務中の交通事故。遺体送還費用100万円。労災保険の複雑な手続き。言葉の壁。文化の違い。
「特定技能」という在留資格で日本に渡った父は、家族を連れていくことも許されなかった。
日本語も分からない妻が、一人で手続きに挑む。長女は学校を辞めて働くと言い出す。幼い息子は父の死を理解できない。
これは、グローバル化の陰で犠牲になる家族の、真実の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!日本に働きに来ている外国の方々にも家族があります。思い合って生きよう。
日本の道路工事の現場や
建設工事現場で
多国籍の言葉を耳にするようになった。
日本国内に就労目的で入国している外国人は
年々増加している。
しかも、日本人が嫌がる
重労働の現場。
寒い・暑いの屋外作業、介護現場 運送業 等々。
この物語は、日本で働く父親を
母国で待つ家族の様子から、お話は進行していく。
3年後に帰る父を、心待ちにしている、妻と娘と息子。
週に一度の、父からの連絡を心待ちにしている息子。
その定期連絡が、その日は入らなかった……。
家族を残して異国に出稼ぎに出る父が
どれ程の覚悟と想いで、日本に向かったか。
夫を想う妻の、胸が潰れるような想いが、ひしひしと…続きを読む