概要
心を失った無能な魔女が、自分を拾ってくれた「無能好き」の変人魔術師の役に立つために魔術の研究を頑張り、人の心を取り戻していくお話。
【あらすじ】
少女アシェル・レゲンデーアは、イスカンダル帝国の第三皇子に飼われる人殺しの魔女兵器「矛神レゲンデーア」だった。
しかしアシェルは、敵国ニミリエル王国の最強魔術師たる〈零落公ジュダ〉が操る星の引力を操作する魔術──「星魔術」に敗北を喫し、ジュダに捕らわれる。
ジュダは「無類の無能好き」という変人で、人殺しの能しかないアシェルに「不殺の呪い」をかけ、正真正銘の無能となったアシェルを気まぐれに傍に置く。
アシェルはジュダと過ごすうちに人の心を取り戻し、「星魔術」の欠点を抱えるジュダの役に立ちたいと思うようになり、「星魔術」の
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- ★★★ Excellent!!!喪失を経た二人が織りなす、再生と希望の物語
長い間、戦争の兵器として使われていた主人公アシェルは、魔術師のジュダによって能力を封印され、彼と奇妙な共同生活を送ることになります。
「有能」ではなく「無能」を尊ぶ変人ジュダ。彼がそのような好みを抱くようになった理由は、彼自身の秘められた過去にあります。
その過去がアシェルの存在とリンクし、最終盤の救いへつながる過程が本当に見事でした。
作中で描かれるアシェルとジュダの関係性はとても愛おしく、二人の背景を彩る夜空は、物語の象徴として幻想的な輝きを放っています。読み終えた後も、星空の美しい情景が頭から離れません。
過去に喪失を経た二人が織りなす、再生と希望の物語。ぜひ手に取ってみて下さい。 - ★★★ Excellent!!!無能な魔女と変人魔術師の、唯一無二の物語。
触れられないほどに高く、どこまでも純粋で、何よりも眩しい。そんな火花が今、ここに散った。
本当に散ったんです。目の前で散ったんです。
闇の中で線香花火が弾けるようにして、ぱちぱちと散ったんです。
線香花火よりも強く、しっかりしていて、確かな火花が散ったんです。
主人公・アシェルさんともう一人の主人公(と勝手に思っております)・ジュダさんが視た星屑の火花を、二人の物語を通して確かに視たんです。
この感動を、この良さを、確かに視たどうしようもないほどの眩しさを。
心の奥底から湧き上がり、突き動かし、涙という形であふれ出てくるこの感情を。
どのような言葉で表せばよいのでしょうか。
言葉が上…続きを読む - ★★★ Excellent!!!星夜を駆け抜ける、運命の二人の物語
不器用と健気。かける言葉を知らない故に無口な男と、知らないことが多い故に言葉を紡げない少女。
対照的な二人ですが、出会った当初は相性も凸凹で、珍しい組み合わせだと感じました。
時に心配したり、時にお前というやつは……なんて頭を抱えたり、キャラクターへの感情移入がどんどん深まっていきます。
世界観も肉厚で、どっしりした重みが最高です。
独特で独創的。人を選ぶ物語かと思いきや、キャラの魅力でスルリと読了している不思議。
性別を問わず楽しめるストーリーだと思います。
満足感も高く、しかも完結している一作。
ぜひこの機会に読んでみてください。
二人の行き先に何が待っているのか。
きっと、素…続きを読む - ★★ Very Good!!なんなんだこの子は。【雷管には星屑が詰まっている】
異世界“最かわ”ヒロインコンテスト応募作品ということで、いったいどんなKAWAIIが待っているんだ!?と暖簾をくぐると、そこは戦場!
なんなら「殺す殺す殺す」と連呼する、とんでもねぇ女の子がいました。
おいおいおい、とばしすぎなんじゃないか?
そんな、たった3回くらい飲食店に通っただけで「常連」とか言い出す私の心配は、早々に杞憂に終わる事になります。
まさかこんな形でKAWAIIをぶちかましてくるとは…!
それから読後、僭越ではございますが、自分なりにスカスカな頭を捻って、この小説を体現してみました。
“誰(た)が為に鳴る52ヘルツの傷んだ鐘は、星降る夜に再生された。
これは、再生と…続きを読む