長い間、戦争の兵器として使われていた主人公アシェルは、魔術師のジュダによって能力を封印され、彼と奇妙な共同生活を送ることになります。
「有能」ではなく「無能」を尊ぶ変人ジュダ。彼がそのような好みを抱くようになった理由は、彼自身の秘められた過去にあります。
その過去がアシェルの存在とリンクし、最終盤の救いへつながる過程が本当に見事でした。
作中で描かれるアシェルとジュダの関係性はとても愛おしく、二人の背景を彩る夜空は、物語の象徴として幻想的な輝きを放っています。読み終えた後も、星空の美しい情景が頭から離れません。
過去に喪失を経た二人が織りなす、再生と希望の物語。ぜひ手に取ってみて下さい。
触れられないほどに高く、どこまでも純粋で、何よりも眩しい。そんな火花が今、ここに散った。
本当に散ったんです。目の前で散ったんです。
闇の中で線香花火が弾けるようにして、ぱちぱちと散ったんです。
線香花火よりも強く、しっかりしていて、確かな火花が散ったんです。
主人公・アシェルさんともう一人の主人公(と勝手に思っております)・ジュダさんが視た星屑の火花を、二人の物語を通して確かに視たんです。
この感動を、この良さを、確かに視たどうしようもないほどの眩しさを。
心の奥底から湧き上がり、突き動かし、涙という形であふれ出てくるこの感情を。
どのような言葉で表せばよいのでしょうか。
言葉が上手くまとまってくれません。いや、むしろまとまらなくて良いのかもしれません。
これは……これこそは、この物語を読んだからこそ得られるものでしょうから。
皆さまにもぜひ、この物語を読んで、星屑が弾けるような感情を体感していただきたいです。
とにかく重厚なハイファンタジーです。
とにかく惹きつけられる人間ドラマです。
とにかくかわいいヒロインが主人公です。
皆さま、ぜひぜひ読んでみてください。
これはきっと、たった一人とたった一人の〈願い星〉の物語。
無能な魔女と変人魔術師の、唯一無二の物語。
星屑が降る夜に、星屑のような二人に……この物語に、私は心を奪われた。
(ちなみに最推しはカロンさんです)
【レビューコンテスト応募】
不器用と健気。かける言葉を知らない故に無口な男と、知らないことが多い故に言葉を紡げない少女。
対照的な二人ですが、出会った当初は相性も凸凹で、珍しい組み合わせだと感じました。
時に心配したり、時にお前というやつは……なんて頭を抱えたり、キャラクターへの感情移入がどんどん深まっていきます。
世界観も肉厚で、どっしりした重みが最高です。
独特で独創的。人を選ぶ物語かと思いきや、キャラの魅力でスルリと読了している不思議。
性別を問わず楽しめるストーリーだと思います。
満足感も高く、しかも完結している一作。
ぜひこの機会に読んでみてください。
二人の行き先に何が待っているのか。
きっと、素敵な星夜を見られることでしょう。
異世界“最かわ”ヒロインコンテスト応募作品ということで、いったいどんなKAWAIIが待っているんだ!?と暖簾をくぐると、そこは戦場!
なんなら「殺す殺す殺す」と連呼する、とんでもねぇ女の子がいました。
おいおいおい、とばしすぎなんじゃないか?
そんな、たった3回くらい飲食店に通っただけで「常連」とか言い出す私の心配は、早々に杞憂に終わる事になります。
まさかこんな形でKAWAIIをぶちかましてくるとは…!
それから読後、僭越ではございますが、自分なりにスカスカな頭を捻って、この小説を体現してみました。
“誰(た)が為に鳴る52ヘルツの傷んだ鐘は、星降る夜に再生された。
これは、再生と成長の物語です🐥”
まず伝わらないとはおもいますが、これが2章まで読んで私が感じた“音色”です。
そして、この小説はただただヒロインのアシェルちゃんが可愛らしいだけではないんです。
あらすじにもある「無能好きの変人魔術師」ことジュダはまるで口癖のように「無能」だとか「有名」だとかのたまいますが、そもそも彼らの価値基準のそれは、いったい何なのか?今後、作者の根占先生が何か仕掛けてくる気がしてなりません!
このクソ長いレビューを読んで頂いた方々、是非本編の方もお楽しみください!