概要
救いはないけれど、私という観客だけが、あなたを愛してあげる。
乙女ゲームの世界に、名前もなきモブ令嬢として転生したクリスティアナ。
だが、その世界には致命的な欠陥があった。物語のスパイスとなるべき「悪役令嬢」が、どこにも存在しないのだ。
敵不在のまま、停滞する物語。焦燥に駆られたヒロイン・アメリアが選んだのは、「自分で自分を虐め、悲劇を自演する」という狂気の道だった。
血を流し、傷つくたびに、攻略対象たちから愛を注がれるヒロイン。その滑稽な独り芝居を、最前列で観察し続けるクリスティアナ。
しかし、舞踏会の夜。クリスティアナがアメリアの耳元で囁いたのは、世界を反転させる残酷な真実だった。
「悪役令嬢がいない理由? ――私が、殺しておいたからよ」
幕が下りた後に始まる、二人だけの終わらない現実《
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?