★
0
概要
見えない君のほうが、僕より僕を見ていた。
視界に情報が重なり続ける世界。リンクアイ開発研究者・篠崎拓海は、会話の「最適な応答」を先回りできる生活に慣れきっていた。そんな彼が出会ったのは、リンクアイを持たない非視覚ユーザーの女性・水無月咲。彼女は目が見えないのに、拓海の嘘や迷いを「音」と「間」で正確に聞き取ってしまう。惹かれ合い、恋人になっても、拓海はいつも0.3秒先へ進んでしまう。咲の時間を薄めていく彼に、咲は静かに問いかける――「同じ瞬間を生きたことがない」と。さらに、咲と“0.0秒の同調”で繋がる全盲の幼馴染・蓮が現れ、拓海は焦りから「視覚を再建する手術」を提案してしまう。彼女の世界を奪ってまで、同じ速度になりたいのか。情報の光を捨て、遅れて届く愛を選ぶまでの、近未来SF恋愛。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?