魔法学園を舞台にした華やかな恋物語……と思いきや、根底に流れるのは「生と死」、そして「誰かを選ぶことの重み」という深いテーマです。
主人公アイリスの魅力は、その過酷な運命に悲劇のヒロインとして沈むのではなく、悩み、もがきながらも「自分の意志」で歩もうとする強さにあります。
彼女を取り巻く三人の男性たちも非常に魅力的です。
忠誠と恋心の狭間で揺れる従者、正しさを求める王族、未来を視るがゆえに孤独な天才。
男性キャラたちの抱える心の傷や、主人公アイリスの等身大の悩みが丁寧に描かれており、読んでいるうちに彼ら全員の幸せを願わずにはいられなくなります。
特に、心理描写の温度感が素晴らしく、ふとした視線や言葉の端々に宿る熱量に、胸が締め付けられるような感覚を覚えます。
甘いだけではない、けれど光に満ちた物語を読みたい方にぜひおすすめしたい一作です。
神によって余命宣告をされた主人公が、世界と自分のために恋とは何かを模索していく恋愛作品です。
主人公は庶民的な感覚も持った侯爵令嬢。
問題をみて見ぬふりができず、知ったからには率先して解決に動きます。
そんな彼女が魔法学園入学の日に見た夢は、自らの余命宣告。
神を名乗る存在から聞かされた解決法は、卒業までに誰かと結ばれること。
恋のなんたるかなどまるで分からない主人公は、余命宣告に危機感を持ちつつ自分らしさ最優先で生活します。
けれど、彼女に自覚が無かろうと、相手が止まるわけがない。
主人公に惹かれ、距離を詰めてくる者たち。あるいはコンプレックスを抱え、もう一歩を踏みとどまる者たち。
果たして主人公は、余命宣告を覆せるのか。
ぜひ読んでみてください。