概要
私は嬉しい。このテキストを「小説」としてネットに放流できたから……
とある山陽地方の山奥に位置する、地図から抹消された禁忌の地「蛇骨ヶ原」。その最奥部には、円状の要塞に鉄壁の守護を固められた「幼帝館」なる館が鎮座するという。そこではまだあどけない幼児が皇帝として君臨し、民を睥睨するとされていた。その異様な空間の根底には、戦時下の狂気が生んだ凄惨極まる「二十四の人身御供」伝承が渦巻いている。
オカルトライターである「私」こと二本松怪異は、大学時代の先輩である「坊城さん」からネタを仕入れつつ、ホラー専門誌『因果と怪異』に寄稿を開始する。その地を調査し、書き綴る者は必ず「呪い」によって不審死を遂げるという噂が絶えなかったが、皮肉にも記事は大きな反響を呼び、編集長から現地への潜入取材を命じられることとなったのだ。
7月某日。岡山駅で坊城さんと合流した私は、忌まわ
オカルトライターである「私」こと二本松怪異は、大学時代の先輩である「坊城さん」からネタを仕入れつつ、ホラー専門誌『因果と怪異』に寄稿を開始する。その地を調査し、書き綴る者は必ず「呪い」によって不審死を遂げるという噂が絶えなかったが、皮肉にも記事は大きな反響を呼び、編集長から現地への潜入取材を命じられることとなったのだ。
7月某日。岡山駅で坊城さんと合流した私は、忌まわ