概要
引退間近の24歳、フィギュアスケーター
2025年12月、全日本選手権。そこでオリンピックに行けるかどうかが、決まる。
四年前、19位に終わりオリンピックを逃した雪辱を果たすために、ジャンプを跳び続けてきた。ステップを踏み続けてきた。
「いつ、プロに転向するんですか?」
そう聞いてきたのは、ジュニアの女の子。コーチは私に期待していないのか、何も言わなくなった。みんな、「古賀美月」という選手を見ていない。
賞味期限が切れた24歳のフィギュアスケーターが、「オリンピック金メダリスト」という夢を叶えることは、もう無い。
それでも私は、まだリンクの上にいる。
四年前、19位に終わりオリンピックを逃した雪辱を果たすために、ジャンプを跳び続けてきた。ステップを踏み続けてきた。
「いつ、プロに転向するんですか?」
そう聞いてきたのは、ジュニアの女の子。コーチは私に期待していないのか、何も言わなくなった。みんな、「古賀美月」という選手を見ていない。
賞味期限が切れた24歳のフィギュアスケーターが、「オリンピック金メダリスト」という夢を叶えることは、もう無い。
それでも私は、まだリンクの上にいる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!倒れない勇気は終わらない。
結果が伴わない努力に、人はどこまで耐えられるのでしょうか。
みな努力が報われれば、苦労はしない。
そんな声を発しているのは、私です。
本作を通して言えることは、ひとつ。
今、自分には何があるのか。そして、何があったのか。
何でも美化すればいい、というわけではありません。
それでも、目の前の数多の石粒から貝殻の欠片を探すような、
ときに無謀で小さな願いからしか、大きな願いは生まれてこないのかもしれない。
何の保証のないそれは、それでもいつしか飛躍の土壌になるのかもしれないのです。
願わなければ、何も生まれない。
それはとても苦しく、残酷なことなのかもしれないけれど、
そこに立つことは、…続きを読む