概要
兵を連れ帰り、その先の未来をつくるために。
北の戦場へ急ぐ王太子エルドウルフを待っていたのは、かつて夢に見た少女――“闘神”フェギスノーラだった。
戦場に、静かな死が降り注ぐ。
少女の姿をした神は、彼に勝利をもたらした。
凱旋した王都での駆け引き。
王太子領クワルノーで始まる街づくり。
職人を招き、道を開き、領地の未来を描く日々の先で、隣国の王位を巡る密議が動き出す。
エルドウルフは腹心たちと、その渦中へ踏み込んでいく。
だが、人の思惑が交錯する評定の場で、神もまた、自らの意志で動こうとしていた。
人を知らないフェギスノーラが触れるのは、戦場ばかりではない。
食卓で交わす言葉、針と糸で描く模様、文字を学びたいと願う子供たち。
人の暮らしに居場所を得た神は、
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!女神の目線で見る、ファンタジー世界の「日々の営み」がたまらない
タイトルは戦記とありますが、
個人的にはその後。
様々な移動の中で見る、人々の生活、文化、言葉、食事や思想。
細かくイメージされ、しっかり設定されているのが伝わる描写がとても素敵だと思っております!
……言語訛りとか。厩舎の描写とか。
そこに立って、人や風の往来を見ているかのような景色が素敵です。
(ああ、自分のはここまで細かく描写できてないなあ、いいなあと
それを、人の世界にあこがれた女神様目線で光ある描写でされているのでまた……ずるいです(笑)(誉め言葉)
あとは、サブタイトルも相当に凝っていると思います。
例えば17話とか。
少しの皮肉と穿った視点での命名で、その話のスパイスを…続きを読む - ★★★ Excellent!!!背負って、尚も進む。
最新話まで追いついたので書きます。
神の加護を持つ常勝無敗の王太子エルドウルフ。彼を助けていた女神フェギスノーラ。彼らを主軸に物語は進んでいきます。
まず、戦闘描写を含めてエルドウルフの物語を綴る文章が体を表しています。簡潔でありながらも硬派。特に戦闘描写は圧倒的な力を誇るエルドウルフの存在を余すことなく示しているので読み応え抜群です。他にも、エルドウルフが公務に励む姿も同じように示しており、こちらも読んでいて面白いです。
次に対にある彼らの触れ合いが瑞々しいです。ある種完成した主人公のエルドウルフ、人間としてはまだまだ成長の只中にあるフェギスノーラ。
常に仕事に追われる大人のエルドウ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!戦いではなく、人を描いた英雄譚
シュバリエ王国の王太子であるエルドウルフ。彼が戦場で出会ったのは、少女の姿をした神、フェギスノーラだった。
重厚な世界観が特徴の本作。
概要に『神の力で勝つ王子の英雄譚ではない』とあるよう、戦いに明け暮れる物語ではなく、人との関わりを描く物語です。
人の息遣いが聞こえきそうなリアルな日々の中で、無垢でありながら、けれど本質は神であるフェギスノーラが少しずつ、ときには痛みを伴いながら人を知っていくのはとても綺麗で清々しい。
この物語がどんな結末に辿り着くのか、非常に楽しみです。
どっしりとした世界観の物語が好きな方。英雄譚が好きな方。
おすすめです。