第3話 学園の怪異

 剛力事務所に、また案件が舞い込んで来た。なんでも昼夜問わず怪現象が多発してるらしい。


「今こそオカルト研究会の!」


「でね、原因は既に特定してるの」


「がぐっ!」


 すると珠子は、ぴらっと一枚の紙を渡して来た。見ると五十音順に文字が並び鳥居を中心に何やら梵字みたいな物が囲って居る。


「コックリさん?」


「それの強力版……残念だけど、そんな物が学内中にコピーでスイスイと広まって流行ってたらしいのよ」


「あの〜要するに〜?」


 珠音が口を開いた。何でもコックリさんは近くの低級霊を呼び出す品物らしいが、これは度が過ぎた霊を呼び出す品物で学内は魑魅魍魎の巣と化してるらしい。


「それだけじゃないです」


「そ〜なのよね〜中で喰い合いが始まってて、さながら蠱毒の様相を呈しているわ」


「蠱毒ってあの?」


 壺の中で毒虫を喰い合わせ残った物には強力な力が宿る。普通にヤバいでしょと珠子に言うとあっけらかんと「ヤバいわよ」と返事が返って来た。


「どうするんです!?」


「一つ!完成する前に潰す!」


「で他には?」


「二つ!完成させて一匹を叩き潰す!」


「どっちが良いんです?」


「普通の能力者なら完成する前に潰すだけど……ねぇ?」


「私達ならどっちでも」


 珠音もさして興味が無いとばかりに宿題を進める。面倒なので完成させて一匹を叩き潰すが選択された。


 深夜の学校……


「うわ~雰囲気がある〜!」


「ヤバいって!」


「眠いです」


 何処まで行っても二人は平常運転だ。二人のバックアップにと特注の幽霊その他諸々に効く銃を渡されて居るが怖いもんは怖い。


「近いわよ」


「来ます」


 霊能力なんて無い三人にも見える程のケロベロスの様な物が怒り狂った様に走って来る。


「こりゃ珠音ちゃん要らなかったわ〜三人お願い〜」


「分かりました」


「行くわよ!ニャンダラー!」


 ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!


 極端なアップライトに構えると防御無視の構えから馬鹿げた威力の拳が次々と放たれる。ケロベロスがキャインと鳴くの初めて見た三人は驚愕する。


「ぶっ潰れろ──────!ディヤ!」


 校舎の壁をぶち抜いて仮称ケロベロスを撃退すると珠音が注意する。


「珠姉様、余り建物に被害を与えると……」


「何か言われたら弁償すりゃ良いのよ、それに何とでも言えるし」


 無茶苦茶な所長だった。


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2026年1月18日 12:00

最強、無双、脳筋な自称女探偵はなんでも力で解決する! 桜井悠人 @cabashirayunomi

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