第2話 珠音登場

 何やら、珠子がソワソワしている。どうやら今日から親戚が事務所で一緒に住むらしい。


「なんかウキウキだな」


「どんな人だろね」


 すると事務所内のドアがガチャッと開いた。中から小学生位の女の子が出てきた。


珠音たまねちゃ〜ん!待ちわびたわ!ん〜ば!香りやべ〜!」


「珠姉様、客人の前です」


「良いのよ!使い走りだから!」


 まるで理解出来ないのでアリスさんが教えてくれた。何でも珠子の姪っ子で剛力家は代々炎を扱う家系らしく次期当主として見聞を広げる為に、こちらに来たらしい。小学校三年ながら、その実力は歴代当主を上回るとのこと。


「それより事務所のドアから登場しましたが……」


「あのドアは設定次第で何処へでも繋がるのですよ」


 某猫型ロボットを思い浮かべながら、過度なスキンシップに切れた珠音が、その実力を現す。珠子の顔を爆破すると離しに掛かるが珠子は平気そうだ。


「ん〜ベネ!ディ・モールト!ベネ!」


「珠姉様……せめて部屋の支度をさせて下さい」


「ん〜そうね!アリス!」


「はいはい」


 ようやく離して貰えた珠音はぐったりしている。あれだけ過度な姪っ子ラブだと本人はキツいだろなと三人は思った。


「何ぼっさりしてる!荷物を運び込め!」


「はいはい」


「扱いが違い過ぎる」


 三人には厳しい珠子だった。


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