第四章 一条夢想2
あれから3日が経った。俺とサンドラはエクルの計らいでしばらくの間休暇となった。トエガの頼み事はジョッシュとキリオスの受け入れ。キリオスは難色を示したがドロシーが説得した。どうやら大人の女性に弱いらしい。もとはルーメンルックスのメンバーであるため、まだ軟禁、カウンセリング中ではあるが明日には出て来て働かされることだろう。通常、入隊時のカウンセリングは
「おい、ここいいか?」
聞き覚えのある声。顔を上げると口元にピアスをした白衣がトレーを持って立っていた。
「あ、ああ、空いてるよ」
ピアスの白衣は座るやいなや身を乗り出してまくしたてた。
「オマエ、どんな魔法使ったんだ、精神系のメテオーラか?」
話を聞くにシルキーはあれから毎日身だしなみを整えるようになり、情報局員達にそれらを強要しているらしい。しかしそれは決して文句などではなく感謝の意を伝えられている。
「え、っと、コミュニケーション?」
「ロイ、コミュニケーションとはなんだ、呪文か? お前……魔法使いだったのか?」
「ちがう、ちがうそうじゃないって!」
これがトエガの言っていたメライの知らずぶり。なるほど骨が折れる。
今日も空は曇天だ。これまでもこれからも曇天。それは変わらない。だけど今、窓から見えている空は、ほんの少し明るい気がした。
METEORA The storys EP1.トロイ・レオーニ Ende.
METEORA The Storys EP1.―トロイ・レオーニ― 柏かしわ @Cashiwa_mochimochi
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