ミレリアの糸-2
レボルトには目前の光景が信じられなかった。皇帝選挙は一度で過半数が取れなければ、上位の半分で再投票が行われる。一度で過半数が取り切れなかったため、2回のやり直しが起きた。レボルトの想定であれば一度で過半数が取れるはずだったのだが、まあそれはいい。問題は最終投票で信じられないほどの大差で負けてしまったことにある。
レボルトは自身と相手の協力者の思い浮かべ、それぞれの動員できる票数を算出する。この票差で負ける組み合わせ……何度考えても1つの結論にしかならなかった。
ミレリアが、裏切ったのだ。
(なぜだ……なぜ……)
レボルトは声も出せずに会場の片隅にいるミレリアを目で追う。ミレリアはこちらには一瞥もくれず、笑顔を浮かべて次期皇帝に向かって拍手を送っている。
(なぜなんだ、ミレリア……君の欲しいものはいったい何なのだ。いったい……)
レボルトの頭の中には、今までに見てきたミレリアの笑顔が走馬灯のように再生されている。レボルトにはミレリアのことが分からなくなってきた。
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