概要
百年を一瞬だと言ったあなたへ___________それが私の一生でした
「百年なんて一瞬だ」
彼はそう言った。
百年が、私の一生分の時間だと知っていながら。
人ならざる存在である彼と出会った少女エマは、彼の「研究対象」として百年の観察を申し出られる。
クレリア通りの洋裁店で育ち大人になっていくエマの隣には、いつも変わらない彼の姿があった。
季節が巡り、人が老い、街が少しずつ姿を変えていく中で、彼だけは何も失わず、何も老いない。
エマは気づいていく。
この「観察」の時間が、自分にとってかけがえのない人生そのものであることを。
そして百年後――
命の終わりに彼女が残した想いを前に、彼はようやく知る。
自分が観察していたのは、人の人生ではなく、ひとつの愛だったのだと。
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