第5話 非常時に、持ち出すものとは。

高校生だった弟は、兵庫県神戸市東灘区にある築1年のマンションに住んでいました。


1995年1月17日は、朝の5:40頃まで電話していたとのこと。


5:30過ぎたから、そろそろ寝ようぜー、と言いながらも話は続き、いつも通りだらだらしながら電話を切り、電気を消し、ベットに入った時に、初体験でなんとも表現できない揺れを感じ、咄嗟に壁に手をつこうとしたらーー壁がなかった、と。


へ?

ベッド、壁にドン付してるのに?

え?

何?


条件反射で起き上がったら、信じられなくて怖くなったそうです。


ベッド、部屋の中央に移動してた……


瞬間、コレはただごどではない!と一気に目が覚め、何かを考える前に、おそらく本能で


・通帳

・ハンコ

・パスポート

・財布


だけを持って、外に飛び出したらーーー


マンションは『ピサの斜塔』。

あたり一面は、初めて見る見晴らしの良さ。

空が、高い……

そびえ立つ建物が、はぼほぼ、ない。。。


気づいたら、腰が抜けて座り込んでいたそうです。

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