第5.1話 市はすぐには対応しない。
下の騒ぎは神経への一撃みたいだった。パニックではない。慌ただしさだ。経験ある者の指が冷えるようなものではない。彼らの中に、いつもの怒りが立ち上がるだけの――あの慌ただしさ。
「途切れてる?」エリリアが手すりから身を乗り出した。声は平坦だが、内側ではもうカチリと鳴った。注意。これは偶然じゃない。
下で誰かが、あまりに見事に悪態をついたので、通りがかったブラムでさえ、杯を手にしたまま敬意を込めて眉を上げた。
「はい!」誰かが叫んだ。「脈打ってる! つまり……つまり最初は聞こえるのに、そのあとまるで誰かが……喉を締めるみたいなんです!」
「ああ、それは俺の元教師みたいだな」モルウェンが乾いた苦笑で挟んだ。だが彼自身、もう階段の近くに位置していた。
エイリンが息を吐いた。その息はいつもより鋭かった。
彼女は不安を認めるのが好きじゃない。だが今は、不安のほうが勝手に喉元までせり上がった。
「通信器はどこ?」彼女が尋ねた。
「カウンターに!」ノイス・エルラーが応え、災いを払いたいみたいに勢いよく手を振った。「でも……シューって鳴ってます」
「シューって鳴るなら動いてる」モルウェンがぶっきらぼうに言い、真っ先に下へ向かった。
大広間は、火から下ろしたばかりの釜みたいに沸いていた。飛び込んでくる者、飛び出していく者、逆に、関係ないふりをする者。だが「無関心」の手は、なぜかもう武器のベルトに乗っていた。
カイザーはカウンターの前に立っていた。まるでそこが自分だけの要塞みたいに。肩の包帯は雑だが、目は元気で、その元気は落ち着かせるのと同じくらい苛立たしかった。
「お、戻った!」彼はエリリアを見て、次にエイリンとモルウェンを見た。「つまり『ただの散歩』が『全部変で不快』で終わった?」
「皮肉るな」エリリアが切り捨てた。
「皮肉ってない」カイザーは正直に言った。「俺はいつもこう話す。これが俺の魅力だ」
広間にマリッサとアクセルはいなかった。それは悪い兆しだ。たとえ一分でも来ていれば、全員が気づく。マリッサは笑い声で、アクセルは――彼のそばの空気がいつも物理に冗談を言っているみたいだから。
カウンターには連絡用の結晶が置かれていた。小さく透明で、細い脈が走っている。今それは震えていた。中で чужい心拍が打っているみたいに。
ノイスがそれに身を屈めた。病気の子どもに触れるみたいに慎重に。
「僕、試して……ええと……」彼は申し訳なさそうにエリリアを見た。「揺すったんです」
「それで?」モルウェンが聞いた。
「それが……揺れ返した」
カイザーが吹き出した。
「まあ、少なくともこのギルドで誰かは対話を維持してるな」
エリリアは指を結晶に近づけ、小さなルーンを押した。
「アクセル。マリッサ。応答して」
一秒。
沈黙。
それから、かすれ音。石の上に布を引きずったみたいな。そして、その奥に笑い声。短く、しゃがれて、妙に満足そうな。
「……聞こえる?……」マリッサの声が途切れ途切れに飛び出した。「……またあんたなの、アクセルなら、私は――」
「おっとおっと、脅し!」アクセルの声が割り込んだ。彼も完全じゃない。「聞こえる? 俺たち生きてる。今のところは」
エイリンは、内側がほどけるのを感じた。だがすぐにまた締まった。「今のところ」が、あまりに正直に響いたからだ。
「どこにいる」エリリアが鋭く聞いた。
「北の外縁」マリッサの声が少しだけ明瞭になった。「古い……倉庫のそば……橋があって――」
通信が急に喉を鳴らした。まるで顔を殴られたみたいに。次に強いバチバチ音。そして、誰かが結晶に向けて直接息を吸い込んだみたいに。
「近い……」アクセルが囁いた。「何かが近い。それは……騒ぎが嫌いだ」
「それは困るな」カイザーが陽気に言った。だが目は全く陽気じゃなかった。「お前ら、騒ぎが宗教だろ」
「カイザー黙れ」マリッサの声が苛立った笑いに崩れた。「私たちは……」彼女は息を吸った。「痕跡を見つけた。怪物じゃない。盗賊団でもない。何か……まるで――」
「世界の穴みたいな」アクセルが落ち着いて言い切った。彼にしては落ち着きすぎる。「でも穴じゃない。むしろ……折り目だ」
エリリアは瞬きしなかった。
モルウェンは笑うのをやめた。
エイリンが小さく言った。
「空間の?」
バチバチ。間。次にアクセル。
「分からない。でも空気が重くなる。それに……」彼は咳をした。「流れをちゃんと加速できない」
マリッサが、さらに怒った声で付け足した。
「それに私の火が燃えたがらない。信じられる? 火が。燃えたくないのよ。私は個人的に受け取ってる!」
「目印を言え」ライナーが割り込んだ。
彼は騒ぎから出てきたみたいだった。鋭くではない。ただそこにいた。広間は瞬時に静かになった。誰も命じていないのに。だがその静けさは暗くない。むしろ規律ある静けさだ。口論好きな者でさえ信頼する人が部屋に入った時のように。
「彫り柱のある橋」マリッサが息を吐いた。「それと古い看板『刃と骨』。私たちは……右の路地。そこは……」
通信がまた波打った。
「消えるなよ」ライナーが言った。声には脅しに聞こえないだけの温かさがあった。「消えたら、俺が直々に一か月訓練で償わせる。交代でな」
「おお、賛成!」アクセルが元気よく答えた。「でもまず――」
通信が切れた。
結晶が消えた。
一秒、静かすぎた。そしてそれが、何より怖かった。
それから扉のあたりで誰かがバケツを落とした。バケツが轟き、水が跳ね、広間に生活が戻ってきた。その厚かましさで、エリリアでさえ瞬きをした。
「これは合図だ」足首まで濡れて通りから飛び込んできたフェリックス・ノルが宣言した。「街が『動け』と言った。合ってる?」
「君はバケツに踏み込んだだけ」エイリンが淡々と言った。
「そう」フェリックスが頷いた。「でも俺は象徴を信じる方が好きだ」
マリッサとアクセルが消えた。事実だ。だがギルドは、事実を震えで見る場所じゃない。ここで事実は課題として見る。不快だが、解ける。
「速い部隊を組む」ライナーが言った。「群れじゃない。行進じゃない。速く、静かに、効果的に」
「『静かに』は俺たちじゃない」カイザーが言い、もうベルトに手を伸ばしていた。
ライナーが彼を見た。視線は短く、少し疲れていた。
「少なくとも最初の五分は『静かに』しろ」
「できる」カイザーは自信満々に言った。「俺はたまに黙る。自発的に」
「うん」モルウェンがエイリンに囁いた。「稀な自然現象だ。記録しないと」
エイリンは思わず口の端で笑った。小さく、ほとんど見えない動き。だがそれは、彼女も生きていると示した。氷の像じゃない。
「私も行く」彼女が声に出した。
「君はその班じゃ――」エリリアが反射的に言いかけたが、ライナーが掌を上げた。
「行く」彼は言った。「エイリン、お前は必要だ。歪みなら、温度制御と安定化が要る。
モルウェン。残りものを感じるのが、本人が認めるより得意だから。
カイザー。彼は錨だ。お前たちが地獄に飛んでいかないようにする。
フェリックス……」ライナーは彼を見た。
フェリックスが笑みを広げた。
「俺が だから?」
「お前が速くて、調子に乗らない時は役に立つからだ」ライナーが答えた。「それに、走れて、そのうえ死なない奴が必要になるかもしれない」
「評価されるの大好き」フェリックスは трагически に息を吐き、すぐにメイラが肩を叩いた瞬間に跳ねた。
「死ぬなよ、イケメン」
「約束しない!」
知られている彼らのままなら、マリッサとアクセルは自力で抜けられるかもしれない。だが通信が死んだということは、彼らが忙しすぎるか、何かが本当に邪魔をしているかだ。最悪なのは、その「何か」がすでに彼らを印したこと。
他の者たちが準備する間に、ギルドはまた話し始めた。誰かが経路について言い争い、誰かが笑いで胸の恐怖を押し出そうとした。ノイスは救急袋をいじり、ぶつぶつ言った。
「みんなに誓う。もし誰かが腕なしで来たら、俺は怒鳴る……ものすごく大きく」
「最高だ」カイザーがベルトを締めながら言った。「つまり、お前もこっちだ。『クライ・ネバ』ってのは、愛で悪態をつくことだ」
エリリアは壁際に立ち、それらすべてを見ていた。そして奇妙で矛盾した温かさを感じた。ギルドはパニックにならない。生きている。騒ぎ、笑い、口論し、そうやって自分を保つ。
モルウェンが彼女に近づいた。
「行かないのか?」彼が尋ねた。
「私は残る」エリリアが答えた。「誰かが頭を冷たく保ち、報告を受け取らないと。私はそれが一番うまい」
「もっと簡単に言え。走るのが嫌いなんだろ」
「走るのは好き」彼女は落ち着いて言った。「でも私は、頭で走る方がいい」
モルウェンが、さっきより生きた笑みでまた笑った。
「分かった。じゃあお前が脳で、俺たちが足だ。カイザーは盾。フェリックスは……問題」
「聞こえたぞ!」廊下からフェリックスが叫んだ。「俺は問題じゃない! 俺は出来事の触媒だ!」
「そうね」通りすがりにエイリンが同意した。「だいたい不快な」
ここが重要だった。彼らは伝説の英雄みたいに行くのではない。長く互いを知る者たちとして行く。内側が冷たい時でも笑える人間として。
ライナーは儀式なしに、短く彼らを扉まで送った。
「戻れ」彼は言った。「できれば全員」
カイザーが親指を立てた。
「死なないよう頑張る。もし死んだら、俺が直々に苦情を書く」
「死んだら俺が書く」ライナーが返した。「そして、向こうでも恥ずかしくなるようにする」
フェリックスが扉を開け放つと、外の風が中へなだれ込んだ。まるで街自身が、彼らが何を決めたか聞きたがっているみたいに。
「行くぞ」フェリックスが言い、もう飛び出した。
「先に走るな!」カイザーが怒鳴り、そしてすぐ後を追って走った。
エイリンは息を吐き、自分をまとめた。肩に外套を整えるみたいに。そして彼らの後を歩いた。モルウェンは最後。だがそれは臆病な慎重さではない。味方の背中を見るのが好きな人間の癖だ。そして、背中が消えるのが嫌いだ。
扉の外で街は騒いでいた。いつも通り、生きている。
だが北のどこかで、その騒ぎはもう壊れ始めていた。
そして最悪の感覚は、恐怖ですらなかった。
苛立たしく、ねばつく理解だった。
アエルカルンがまた何かを隠している。そして今度は、それが「クライ・ネバ」に直接触れている。
クライ・ネバ @Phantomas
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