概要
あなたなら、どの削除理由にチェックを入れますか。
都内の雑居ビル、窓のないフロア。
契約社員のコンテンツモデレーターである「俺」は、通報された投稿を淡々と判定し、理由を選び、消す――それを三年間続けてきた。
月末の残業中、保留フォルダに紛れ込んでいたのは、たった二文字の投稿。
「返して」。
意味不明なはずのそれを境に、仕事の画面の“外側”から、通知が届き始める。
削除理由のチェックボックス。確定ボタン。『共有できません』という境界線。
消す側だった男が、消される側へ。
これは、言葉を消す仕事の先にある“行き先”を覗いてしまった記録。
契約社員のコンテンツモデレーターである「俺」は、通報された投稿を淡々と判定し、理由を選び、消す――それを三年間続けてきた。
月末の残業中、保留フォルダに紛れ込んでいたのは、たった二文字の投稿。
「返して」。
意味不明なはずのそれを境に、仕事の画面の“外側”から、通知が届き始める。
削除理由のチェックボックス。確定ボタン。『共有できません』という境界線。
消す側だった男が、消される側へ。
これは、言葉を消す仕事の先にある“行き先”を覗いてしまった記録。
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