引きこもりの幼馴染に会いにいくとVTuberになってました〜君と再びここから始める物語〜
蒼空豆
第1話『隣の幼馴染は、もうすぐ世界で一番可愛くなる』
貴方にはどんな趣味がありますか?スポーツ?芸術?漫画、アニメ?食べること?寝ること?アウトドア、インドア。どれも素敵な趣味だと思います。しかし、ここ最近ある界隈がインターネット上で盛り上がっています。―――そう、それはVtuber!!
Vtuberとは、2Dや3Dなどの仮想キャラクターを作ってWetubeなどで動画配信をするお仕事のことです。Vtuberの配信を見たり、実際に自分も配信をする側になったりなどと趣味の一つとして盛り上がっています。現在多様なVtuber事務所や個人でVtuberを始める人が増え、非常に盛り上がっているコンテンツと言っていいでしょう。あ、すいません。長々と話してしまいました。ここから本題に入ろうと思います。貴方は、何か後悔した経験はありませんか?もしくは、辛い経験をしたことはありませんか?何か…こう…自分を変えてみたいと思ったことはありませんか?私はそんな変わりたいという気持ちを応援するためにここを作りました。どうですか?貴方もなってみませんか?Vtuberに!!生まれ変わってみませんか?そんな気持ちがある人だけここの扉を叩いて下さい。『
「は~、今日も部活疲れたな。ただいまー母さん!」
「お、丁度いいところに。あんたこれから隣の青山さん家行ってきてよ」
「え?どうして?なんかあったの?」
「ちょっと!あんた知らないの!?はるかちゃん…今不登校なんだって」
「え!?そ、そうなのか!?ぜ、全然知らなかった…高校入ってから1回も同じクラスになったことないし端と端のクラスだから関わることも少なくて…」
「しかも今完全に部屋に引きこもってるらしいのよ…心配だわぁ~…だからあんた様子見に行ってきてくれない?
「おう、分かった。俺も心配だし見に行ってくるわ」
「頼むわよ」
「うい」
とは言ったものの…はるかに会うのは中学ぶりか?なんだか緊張するな…何話せばいいんだ?俺あんま最近の流行りとか分かんないしなぁ。やっぱ女子高生とかはトレンドに詳しいだろうからちゃんと話せるだろうか…。そんなことを考えながらはるかの部屋の前に立つ。スーーーーーハーーーーーーと深く深呼吸をして気合を入れてから可愛らしい丸文字で書かれたネームプレートを叩く。
「…はるか、居るか?」
「ぴゃいっっっ!?!?!?」
奥で何やらどんがらがっしゃーん!!!と騒がしい音が聞こえる。…あいつビビリだしなんだか忙しないやつだからな。そういうところは変わってないみたいで良かった。
「居るんだな?はるか、入るぞ」
そう言ってドアノブをひねって部屋に踏み入る。
「えっ!?ちょっ!まっ、まっ、まっ―――」
そこには、沢山のゴミに埋もれた美少女がいました。うわぁ…昔よりめちゃくちゃ可愛くなってるし…。灰色のダボダボなパーカーを着て、髪は伸び切っていて、部屋にずっといるせいか真っ白な肌をした美少女がいました。
「な、なんで
「なんでって…母さんに頼まれたんだよ。心配だからって。まあ、俺も心配だったし、久々にお前の顔でも見ようかなって」
「そ、そっか…心配…えへへ…心配に思ってくれたんだ…」
そう言ってにへらぁ…と嬉しそうにだらしなく笑う彼女。そういうなんだかチョロいところも変わっていないようだ。
「ところでさっきから気になったんだが、この高そうなパソコンはなんだ?ゲーミングPCってやつだよな?後、これは―――マイクか?こんなんもんどうすんだよ?」
昔部屋に来たときにはなかった何やら高価そうなものがデスクの上には並べてあった。一体こんなものいつ買って何に使うつもりなんだ?
「あ、え、えっとそれは…」
モゴモゴしながら慌てる彼女。一体何をそんなに焦ってるんだ?
「後、お前さえ良ければなんだけど…学校に行けてない理由教えてくれないか?今まで気づけなかったのが恥ずかしいし、何より俺にできることがあるなら力になりたいからさ…」
そう言うと、突然彼女は泣きだしたので俺はギョっとした。
「え!?あ、いや!言いたくないなら全然いいんだぞ!?」
「ふぇぇぇぇ…彰人は優しすぎるよぉぉぉ…」
「実はね…私ね…去年色々と人間関係でトラブルがあって今人が怖いの…病院に行ったら対人恐怖症だって…」
俺は彼女がそんなに苦しんでたことに気づけなかった自分を恥じた。一人で彼女は苦しんでいたというのに…。
「それでね…怖くて…お外もあんまり出たくなくて部屋に引きこもっててね…インターネットで好きな動画とか見て過ごしてたの」
「俺も嫌なことあったら音楽聞いたりとかお笑いの動画見たりするしな分かる分かる」
「するとこんな動画見つけてね…」
そこにはこんな事が書いてあった。
「ReLive2期生Vtuberオーディション???」
「それで合格して…Vtuberになっちゃった…」
「お前それって―――」
【はるか視点】
うぅ…やっぱVtuberとかなんか気持ち悪がられちゃうのかな…学校もいかないでこんなの遊んでるとか思われちゃうよね…。そんなこと考えてると彰人は驚くようなことを言い出した。
「―――なんだ?」
「え?」
「いやだから、ReLive?とかVtuberとかってなんだ?」
「え、ええええええええええええ!?!?!?!?」
「ど、どうしたんだよ…いきなり大きな声を出して…」
「いやそりゃ出すよ!!!だってVtuberだよ!?知らないの!?!?」
「いや全く分からん」
そうだ…。そうだった…。彰人はちょっと流行りものに疎いんだった…。
「えーと、Vtuberっていうのは仮想の2次元のキャラクター?みたいの作って配信したりするお仕事のことだよ」
「あーあれか?Mintendo3DSであったソフトのナカヨシコレクションみたいな?」
「ま、まあそうだね!アバターを作るという部分はそうかもうん!」
「で、ReLiveっていうのは?」
「最近話題沸騰中のVtuber事務所のことだよ!今人気出てきてるからオーディションの倍率も高いんだって」
「で、そこのオーディションに合格してデビューが決まったのか」
「うん…。初配信とかはまだだけどね…」
「え、すっげぇじゃん!」
「え?」
「だってさ…人を笑わせたり楽しませたりするような仕事なんだろ?それってめっちゃすげぇし立派じゃん!」
「え、いやでも、私学校…」
「そんなのお前が落ち着いたらでいいんだよ。今はまだちょっと辛いんだろ?行きたいなら俺も手伝うしさ。な?てか、学校で勉強だけしてる俺達より立派なことしてんだから誇れよ!人を笑顔にできるって素敵なことだぞ?」
そう…だった…。私は彰人のこの寄り添うような優しさが好きなんだった…。
「…彰人は変わらないなぁ」
「俺からしたらお前も変わってねーよ」
そういって笑う彼の笑顔はとてもまぶしく見えた。
「俺、Vtuberについてはよく分かんねーけどさ…はるかの配信見て少しずつ勉強するから!俺がお前のファン第一号な!お前を世界一可愛いVtuberにしてやるよ!」
―――こうして私のVtuber生活が始まる。なりたかった自分になるために。これは、私がなりたかった自分に生まれ変わる話だ。そして、そんな私を彰人が支えてくれる物語だ。
次の更新予定
毎週 水曜日 20:00 予定は変更される可能性があります
引きこもりの幼馴染に会いにいくとVTuberになってました〜君と再びここから始める物語〜 蒼空豆 @soramame727
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