明るい語り口の裏に、人間関係の歪みと不穏さが潜んでいる青春ミステリー

文化祭×密室×青春ミステリーという組み合わせが魅力的でした。特に「ロミオ役が開演直前に消える」という導入は読者を一気に物語に引き込みます。
主人公・久我結名のキャラクターがとても立っていて、
「なんてこったパンナコッタ!」のようなコミカルな独白と、冷静に証拠を拾う探偵らしさのギャップが楽しいです。重くなりがちな失踪事件を、テンポよく読みやすくしている点が良いと思いました。