第五章:運命を紡ぐ未来へ

 それから程なくして、私たちは結婚した。歳の差を気にする人もいたが、そんなものは私たちの絆の前では塵に等しかった。


 ある日、紅葉の綺麗な公園を散歩している時、私はふと尋ねた。

「どうして私の居場所がわかったの?」

「……君が、二十年も俺を忘れずにいてくれたからだよ。楓の想いが、運命を紡いでくれたんだ」


 彼は私の手を握り直し、慈しむように微笑んだ。

「本当にありがとう。忘れないでいてくれて」


 人生は一度きり。けれど、愛は死さえも超える。私たちは今、世界で一番温かい"ただいま"を、未来へ向かって紡ぎ始めている。


 二十年分の「大好き」を、君へ。

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運命を紡ぐ合言葉 ~二十年前に死んだ幼馴染が、十九歳の新人として「遅くなってごめん」と言いに来た~ 雨月 揺 @ametsukiYuragi

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