トンネルを抜けたら豪雨だった
2017年04月26日。
愛車N-BOXに仕事仲間を乗せて、買い出しに行こうと街へ向かったときのこと。
長さ約1kmの於茂登トンネルを抜けた途端、シャワー全開の雨。
「へ?!」
「なんで?!」
トンネルに入る前は全く降ってなかったので、僕も仕事仲間もビックリ。
その日、石垣島・登野城では、観測史上最高98ミリを記録した。
「……なんか、ヤバくない?」
「台風より雨凄い気がする……」
トンネルを出て街へと向かいながら、だんだん不安になってくる僕と仕事仲間。
やがて、平得のファミマが見えてきた頃、前方の道路が冠水し始めた。
「ダメだこれ」
「あっちまで進んだら車壊れそう」
これ以上進むのは危険と判断した僕たちは、Uターンして帰ろうとした。
しかしその頃には道路が渋滞していて、反対車線は進めなくなっていた。
「あっちなら通れるかも」
辺りを見回して、僕が見つけた抜け道は、舗装されてない農道。
冠水はどんどん広がっていたので、早く抜け出さないとまずい。
僕は途中で車を右折させて、農道を進み始めた。
「こ、この道、大丈夫?」
「気合で通る!」
ビビリ始める仕事仲間に気合を見せて、ガタガタ道をひたすら進む。
今まで通ったことがないその道は、あちこち穴だらけでかなり揺れる。
でも、幸いなことに左右が畑のおかげで冠水はほぼ無かった。
「抜けたぁ!」
「脱出成功!」
無事に農道を通り抜けて、渋滞から抜け出して、僕たちはホッとしながら於茂登トンネルに入った。
命からがら逃げだした感があったのに、トンネルを抜けたら青空が広がっていた。
「「は?」」
二人してポカーンとしてしまった。
太陽出てるし。
道路濡れてないし。
あの豪雨と冠水が嘘のように、トンネルの反対側は晴れていた。
沖縄で最も標高が高い於茂登岳(525m)。
その山のおかげで、北と南で天気が大きく変わることがある。
南側は道路が川になってても、北側は雨すら降っていない。
たった1kmのトンネルを抜けただけで、別世界みたいになっていた日だった。
お題フェス11【天気】離島の天気に気を付けて BIRD @BIRD2023
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