概要

その町では物事が万事、問題なく進んでいた。あの日の朝までは
町のはずれに小さなパン屋があった。派手さはなかったが、朝の早さだけはこの町で一番だった。夜が明けきる前に灯りが入り、焼き上がりの香りが通りに広がる。その香りで目を覚ます住人も少なくなかった。

朝、いつもの香りがしなかった。
  • 完結済1
  • 6,462文字
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